

端的に言えば、太鼓判の意味は「確実な保証」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元新聞記者で、ライター歴20年のトラコを呼んだ。一緒に「太鼓判」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/トラコ
全国紙の記者を7年。その後、雑誌や書籍、Webでフリーの記者などとして活動中。文字の正確さ、使い方に対するこだわりは強い。
「太鼓判」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速、「太鼓判」の意味や語源・使い方から順に、見ていきましょう。
わからない言葉があれば、国語辞典や辞書、インターネットでの検索などがおすすめです。
「太鼓判」の意味は?
「太鼓判」には、次のような意味があります。
1.太鼓のように大きな印判。転じて、確実であるという保証。
2.江戸時代以前につくられた甲州金の一。表面外周の装飾が太鼓の皮留めの装飾に似ているところからいう。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「たいこ‐ばん【太鼓判】」
まずは、太鼓判の意味から解説します。
1つ目の意味は、まるで太鼓のように大きな印判(実印や認印などの総称、印)のことで、それが確実あるという保証という意味となりました。現在も一般的に、こちらの意味でよく使われています。
そして、2つ目の意味は「甲州金」から。江戸時代より前に作られていた甲州金、今の山梨県にあたる甲斐国(甲州)で鋳造されて甲斐一国のみで通用した貨幣(金貨)の1つでした。表面外周の装飾が、まるで「太鼓の皮留めの装飾」に似ていたことから、太鼓判と言われた経緯があります。
「太鼓判」の語源は?
次に、「太鼓判」の語源を確認しておきましょう。
太鼓判は、通常「太鼓判を押す」といった使い方をします。この語源は諸説あり、印判の大きさを強調するため、甲斐国で作られていた一分金の太鼓判が、その一説。そして、保証付き、お墨付き、との意味にとなったとの説につながります。
ちなみに、甲斐国で有名な大名は、武田信玄です。
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