「末恐ろしい」の使い方・例文
「末恐ろしい」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.小学生でたばこを吸うとはすえおそろしい少女だわ。あなたはまだこどもなのよ。大人の仕草をまねるのはいい加減やめなさい。
2.その新人はすえおそろしい天才ぶりを発揮した。素質がかなりあるからどんどん能力を高めていくと思う。
例文1は現在の好ましくない状態の程度がはなはだしいので将来が心配だという意味。また例文2は逆に、現在の好ましい状態の程度がはなはだしいので将来が非常に有望で楽しみだという意味で、この場合はややプラス寄りのイメージの語になりますが、このような意味の時は多分に逆説的で誇張された表現となっています。なお「その子はすえおそろしい天才」は将来どんな優れた人になるか非常に期待されるという意味であって、多分に誇張的なニュアンスになっていますよ。
その1「恐ろしい」
「恐ろしい」は恐怖や不安を感じる様子を表します。「彼女の子供、四人とも名門小学校なんですって。オッソロシー」は恐怖・不安には関係なく、事態の大きさを客観的に表す現代語用法。日常会話中心に感動詞的に用いられかたい文章中では用いられません。しばしば「おそろしー」「オソロシー」などと長音の音引きを使って表記されますよ。驚きを誇張して表現する語であってやや揶揄的なニュアンスもあります。「すごい」に似ていますが、「すごい」に暗示されている感動は含まれていないことが多いでしょう。
また、現代語用法としての「うそ(ウッソー)」にも通じますが、「ウッソー」が信じがたい驚きを暗示するニュアンスがあるのに対して、「おそろしー」では事実として認めたうえで不賛成やごく軽い嫌悪の気持ちをこめて驚きを表現する点で異なります。「恐ろしい」は「怖い」や「おっかない」に似ていますが、「恐ろしい」の表す恐怖は「怖い」「おっかない」よりも程度が高い。さらに「恐ろしい」は対象のあらゆる状況について抽象的・普遍的に用いるのがふつうで、対象の特定の状況について選択的に恐怖を表す場合には「怖い」の方を用います。なお「末恐ろしい」との違いは、「末恐ろしい」は将来が恐ろしく思われるほど現在の状況の程度がはなはだしい様子を表すという点。
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