「薄ら寒い」の使い方・例文
「薄ら寒い」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.最近うすらさむい日が続いているので、恐怖で頭髪が逆立つように毎日ちょっとした鳥肌が立つ。速攻でエアコンをつけて初夏のような温かさに設定するほかない。
2.五月だというのにうすらさむく寒々とした挨拶を交わすようになった。お知らせを持ってきてくれたお隣さんは「とつぜん寒くなったわね、熱帯夜もいやだけど、どっちもいやよね」などと言っていた。
3.やたらうすらさむいジョークを言ってくるので、あなたは人気者のつもりでも人生すべってると思うと伝えた。
例文1と例文2からは季節外れの寒さに戸惑っている様子が伝わってきますね。例文3からは気持ちが寒くなるようなことを言ってくる相手を軽蔑している様子が伺えます。
その1「肌寒い」
「肌寒い」は体に寒さを感じる様子を表す表現。はっきりした客観的な基準はなく体感として温度が低く感じられることを表します。「涼しい」とは異なり温度が低いことがマイナスイメージとして捉えられていますよ。「肌寒い」は「寒い」よりも体感としての寒さを強調した表現になっているので、体温との比較において相対的に気温が低いというニュアンスがあり、絶対的に気温が低い場合には用いません。
したがって「肌寒い」が最もよく用いられる状況としては、それまで適温だった気温が急に下がったときや梅雨時で低温が続く時などです。また「肌寒い」は気温が変化した時に感ずる寒さの意味で用いることがふつうで、体温自体が変化したために寒さを感じる時には用いないことが多いでしょう。「薄ら寒い」との違いは「肌寒い」でははっきりした寒さを体に感じており、「薄ら寒い」よりも寒さの程度が大きいことが多いという点です。
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