国語言葉の意味

「辿々しい」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「辿々しい」について解説する。
端的に言えば「辿々しい」の意味は「確かでない、危なっかしい、おぼつかない、はっきりしない、ぼんやりしている」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「辿々しい」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「辿々しい」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 36034658

それでは早速「辿々しい」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「辿々しい」の意味は?

「辿々しい」には、次のような意味があります。

[形][文]たどたど・し[シク]

1 未熟であったり機能が十分でなかったりするため、物事を行うようすが危なっかしい。とどこおりなく行われず、おぼつかない。「―・い英語」「―・い足どり」

2 あたりのようすがぼんやりとしているさま。また、音・声などがかすかであるさま。

「なかなかに折りや惑はむ藤の花たそかれ時の―・しくは」〈源・藤裏葉〉

出典:コトバンク

「辿々しい」は行動が流暢でなく頼りない様子を表します。信頼できず頼りないという意味では「辿々しい」は「覚束ない」に似ていますが、「覚束ない」が感覚的な頼りなさを暗示するのに対して、「辿々しい」は実際の行為の不確実さや遅さを暗示し、見る者の焦燥のニュアンスもあるでしょう。

「辿々しい」の語源は?

次に「辿々しい」の語源を確認しておきましょう。「辿」は山道を歩いて足が滞ることを表す表外漢字です。それでは「辿」の漢字の意味について説明しましょう。「辿」には尻が重い、足を止めて進まないという意味があります。そのため分かりにくい道を探しながらゆっくり進む、また、次々に表れる目印を追って尋ね求めるという意味を表すようになりました。

\次のページで「「辿々しい」の使い方・例文」を解説!/

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