「見限る」の使い方・例文
「見限る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.独特な提案ばかりしてくる建築士との相性を見限り、信頼できる友人に紹介してもらった大工に任せたら、従来通りシンプルだが住みやすい家ができあがった。
2.彼女はただものではないと最初から思っていたが、まさか勤務する大手米国企業を見限り、格闘技の世界に入るとは。
3.現在の家計の状況もかえりみずに浪費し、「あなたと話し合いたい」という言葉も聞き流していた僕は、とうとう妻に見限られてしまった。
「見切りをつけてあきらめる」というニュアンスが伝わりましたか。
例文1では建築士との相性を「見限って」います。自分の望む家を建ててくれる見込みがないと感じた様子をあらわしていますね。
例文2では大手米国企業を「見限って」います。「彼女」は、このままその企業に属していても人生は良くならないと見切りをつけたのでしょう。
例文3では妻に「見限られて」います。この「見限る」は「関係をやめる」という意味でとらえたほうが理解しやすいでしょう。2の例文も「(企業との)関係をやめる」という意味でとらえても問題ありません。大切なのは「見切りをつける」というニュアンスです。
「見捨てる」
「見捨てる」とは、文字のとおり「見て捨てる」、見ていながら助けないでそのままにすることです。「燃え上がる車を見捨てて逃げる」のように使います。この例では「見限る」と言い換えて使えますね。
言い換えるとニュアンスが変わる場合もあります。「両親に見捨てられる」は「捨てる」の語感のためか、子ども側の孤独が感じられる文章ですね。「両親に見限られる」の場合は、子どもの側でも「見限られるだけのことをした」と分かっている感じじゃないでしょうか。
また、言い換えられない場合もあります。「自分の才能を見限って歌手になるのをあきらめる」とは言いますが、「自分の才能を見捨てて歌手になるのをあきらめる」とは使いません。「見限る」は「見切りをつける」という意味を含むためです。
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