この記事では「項垂れる」について解説する。

端的に言えば「項垂れる」の意味は「がっくりしてうつむいているさま」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「項垂れる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「項垂れる」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「項垂れる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「項垂れる」の意味は?

「項垂れる」には、次のような意味があります。辞書や辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.失望や悲しさ、恥ずかしさなどのために力なく首を前に垂れる。うつむく。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「項垂れる」

あなたは最近がっかりしたことや悲しくてうつむいてしまったことはあるでしょうか。「項垂れる」とは「悲しみや心配、恥ずかしさなどのために気持ちが沈み込み、頭を前に低く垂れること・物思いにふけっている際に首を前に傾けること」の意。読み方は「うなだれる」です。どのように読むのかとても少し難しい漢字ですね。とても落ち込んでうつむき加減になっているようなネガティブな様子を示す言葉です。「項垂れている人」からは失望感たっぷりの深い深いため息が聞こえてきそうですね。

「項垂れる」の語源は?

次に「項垂れる」の語源を確認しておきましょう。「項垂れる」は室町時代末期まで「うなたれる」と読まれていました。「項(うな)」とは「うなじ・首筋」の意。「垂る(たる)」は「下方へさがる・たれさがる」のことです。「うな」に「たる」が付き「うなたる=うなじが前に下がっている様子」となりました。そして、現在の「うなだれる(項垂れる)=落胆して頭を深く下げているさま」を示すようになったとされていますよ。「項垂れる」の由来について理解が深まりましたね。

\次のページで「「項垂れる」の使い方・例文」を解説!/

「項垂れる」の使い方・例文

「項垂れる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼女はメダルを期待されていた有力な選手だったが、大会では成績が振るわず項垂れていた
2.彼は今日の掃除当番をさぼったことが先生にばれてしまった。しょんぼりと項垂れて先生の説教を聞いていた。
3.今日は息子の第一志望の会社の最終面接日だった。後日結果が届いたが、不採用だったため彼は悲しみに項垂れていた

「項垂れる」の使い方を例文から学びましょう。例文1は「スポーツ」です。「メダルを期待されていた有力な選手だったがメダルを獲得できずとても落ち込んでいる様子」を示しています。悔しさや悲しさが伝わってきますね。例文2は「学校」です。「掃除当番をさぼったことが先生にばれてしまい、うつむきながら先生の説教を聞いている場面」を表しています。恥ずかしさや悲しみが感じられますね。

例文3は「試験」です。「第一志望の会社の面接で落ちてしまい悲しみに項垂れている状況」を言い表しています。とても落胆している様子がひしひしと伝わってきますね。例文1から3が示しているように「悲しみや恥、悔しさ」という負の感情を表現する際に用いられる言葉です。正しい使い方をマスターして下さいね。

「項垂れる」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

「項垂れる」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「肩を落とす」

「項垂れる」の類義語には「肩を落とす」が考えられるでしょう。「肩を落とす」とは「気力を失ったり落胆したりする様子・がっかりして肩が垂れ下がる」の意。「項垂れる」も「肩を落とす」も「落胆しているさまやがっかりしている様子」を示していることが共通していますね。「項垂れる」は「落ち込んで頭が下がっている様子」を表していますが、「肩を落とす」は「力が抜けて肩が垂れ下がっているさま」を言い表している点が異なっていますよ。共通ポイントと異なるポイントに注目ですね。

使い方を例文から学びましょう。例文1は「スポーツ」です。「野球の試合で初戦敗退し、とても落ち込んでいる様子」を示しています。悔しさや悲しみが伝わってきますね。例文2は「ビジネス」です。「店長をしている飲食店の売り上げが目標に届かずとてもがっかりしている場面」を表しています。落胆している光景が目に浮かびますね。例文を参考にしていろいろな場面で活用してみましょう。

\次のページで「「項垂れる」の対義語は?」を解説!/

1.息子は野球の試合で初戦で負けてしまい肩を落としている

2.彼は大型商業施設の飲食店で店長として働いている。今月の売り上げが目標に届かず肩を落としている

「項垂れる」の対義語は?

「項垂れる」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。関連する言葉を一緒に確認しましょう。

「意気揚々」

「項垂れる」の対義語には「意気軒昂」が考えられるでしょう。「意気軒昂」とは「元気や意気込みにあふれているさま・威勢のいい様子」の意。読み方は「いきけんこう」です。「意気軒昂」の「意気」は「何かに向かって頑張ろうとする様子」の意。「軒昂」は「奮い立つさま」のことを示しています。この2つの熟語が組み合わさり「意気込みたっぷりで元気な様子」を言い表していますよ。「項垂れる」とは真逆のとてもポジティブなニュアンスが感じられる表現ですね。

「項垂れる」の英訳は?

image by iStockphoto

「項垂れる」は英語でどのように翻訳するのでしょうか。キーワードとなる英単語をチェックしましょう。

「hang one's head」

「項垂れる」は「hang one's head」を使って英訳できるでしょう。「hang」とは「ぶら下がる・垂れる」の意。 「head」は「頭」のことですね。直訳すると「頭を深く下げる」という意味になり「頭を深く下げて落ち込んでいるさま」を表しています。使い方を例文から学びましょう。例文1は「hang his headの後ろに「in shame」を置くことで「彼には恥ずかしい出来事があり落ち込んでいる様子」を示しています。「hang one's head」というフレーズをぜひ覚えて下さいね。

1.He hungs his head in shame.
(彼は恥ずかしくて項垂れている。)

\次のページで「「項垂れる」を使いこなそう」を解説!/

「項垂れる」を使いこなそう

この記事では「項垂れる」の意味・使い方・類語などを説明しました。あなたは最近「項垂れる」ような出来事はあったでしょうか。とても落ち込んでいる人や悲しみに打ちひしがれている人が近くにいるのであれば優しく話を聞いてあげると良いかもしれませんね。一緒に深呼吸をすると心が落ち着き、平常心を取り戻す近道になるでしょう。

" /> 「項垂れる」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説! – Study-Z
国語言葉の意味

「項垂れる」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「項垂れる」について解説する。

端的に言えば「項垂れる」の意味は「がっくりしてうつむいているさま」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「項垂れる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「項垂れる」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「項垂れる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「項垂れる」の意味は?

「項垂れる」には、次のような意味があります。辞書や辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.失望や悲しさ、恥ずかしさなどのために力なく首を前に垂れる。うつむく。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「項垂れる」

あなたは最近がっかりしたことや悲しくてうつむいてしまったことはあるでしょうか。「項垂れる」とは「悲しみや心配、恥ずかしさなどのために気持ちが沈み込み、頭を前に低く垂れること・物思いにふけっている際に首を前に傾けること」の意。読み方は「うなだれる」です。どのように読むのかとても少し難しい漢字ですね。とても落ち込んでうつむき加減になっているようなネガティブな様子を示す言葉です。「項垂れている人」からは失望感たっぷりの深い深いため息が聞こえてきそうですね。

「項垂れる」の語源は?

次に「項垂れる」の語源を確認しておきましょう。「項垂れる」は室町時代末期まで「うなたれる」と読まれていました。「項(うな)」とは「うなじ・首筋」の意。「垂る(たる)」は「下方へさがる・たれさがる」のことです。「うな」に「たる」が付き「うなたる=うなじが前に下がっている様子」となりました。そして、現在の「うなだれる(項垂れる)=落胆して頭を深く下げているさま」を示すようになったとされていますよ。「項垂れる」の由来について理解が深まりましたね。

\次のページで「「項垂れる」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: