この記事では「足繁く」について解説する。

端的に言えば「足繁く」の意味は「何度も繰り返し通うこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふをを呼んです。一緒に「足繁く」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「足繁く」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「足繫く」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「足繁く」の意味は?

「足繫く」には、次のような意味があります。辞書や辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.たびたび行くさま。頻繁に。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「足繁く」

あなたには何度も何度も訪れている大好きなお店やお気に入りの場所はあるでしょうか。「足繫く」とは「同じ場所へ何度も訪れるさま」の意。読み方は「あししげく」です。「足繁く+通う」という形でおなじみかもしれませんね。常連客と認められるほど同じお店に通っている場面やお気に入りの場所に通い続けていることを示す際に使われることが多い言葉です。「違った場所ではなく同じ場所へたびたび行く」という点がポイントですよ。ポイントをしっかりとおさえておきましょう。

「足繁く」の語源は?

次に「足繁く」の語源を確認しておきましょう。「足繁く」の「足」は「人間の足」の意。「繁く」は形容詞の「繁い」の連用形です。「草や木が生い茂っている様子」や「物事が絶え間なく頻繁である様子やしばしば起こっている物事」を意味しています。ここから派生して「足繁く=足が絶え間なくある場所やある相手に向かうさま」や「頻繁に特定の場所に行く様子」を示すようになったと言われていますよ。「足繁く」の由来について理解が深まりましたね。

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「足繁く」の使い方・例文

「足繁く」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼女は仕事帰りにコーヒーがおいしいカフェに足繁く通っている。
2.友人は有名な美容師がいるヘアサロンに足繁く通っている。
3.彼は一人暮らしをしている祖母の家に足繁く訪ねていた。

「足繁く」の使い方を例文から学びましょう。例文1は「仕事帰りにお気に入りのカフェに行っている様子」を表しています。カフェの常連客であることが伺えますね。例文2は「腕の良い美容師がいる美容院によく通っている場面」を示しています。きっとカリスマ美容師なのでしょうね。

例文3は「一人暮らしをしている祖母の家をたびたび訪ねているさま」を表現しています。彼の祖母に対する優しさが伝わってきますね。例文が示すように「足繁く」は「同じ場所やお店に絶え間なく通っている様子」を言い表す言葉です。いろいろなシーンで活用して下さいね。

「足繁く」の類義語は?違いは?

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「足繫く」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「しげしげ」

「足繁く」の類義語には「しげしげ」が考えられるでしょう。「しげしげ」は「頻度」を表す副詞です。「物事がたび重なる様子・何度も・たびたび」の意。漢字では「繁繁」と書き記します。「繁」には「回数が多いさま」という意味があり、「繁」を2つ重ねて使うことで「頻繁に・何度も」という意味を表していますよ。「足繁く」と同様に「しげしげと通う」という形で多く用いられる表現です。また、「しげしげと足を運ぶ」という形も良く使用されていますよ。「足繁く」とセットで覚えておきたいですね。

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「足繁く」の対義語は?

「足繫く」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。関連する言葉を確認しましょう。

「足が遠のく」

「足繫く」の対義語には「足が遠のく」が考えられるでしょう。「足が遠のく」とは「今までよく行っていた場所に行かなくなること」の意。しょっちゅう訪れていた場所に行く回数が減ってしまった場面で使用される言葉です。使い方を例文から学びましょう。例文1は「場所」です。「学生時代に良く通っていたカフェに最近は行っていない様子」を示しています。久しぶりに懐かしのカフェを訪ねてみるのも良いかもしれませんね。

例文2は「疎遠になる」です。「仕事の都合で海外で生活をしているため実家へなかなか帰ることができていないさま」を言い表していますよ。例文1のように「ある特定の場所」を対象に使われることが多い言葉ですが、例文2のように「心理的な距離が離れる・疎遠になる」を示すことがポイントです。特徴をしっかりと覚えておきたいですね。

1.大学を卒業したため、大学時代によく通っていたお気に入りのカフェからは足が遠のいている

2.昨年から仕事で海外勤務をしている。このため実家へは足が遠のいている

「足繁く」の英訳は?

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「足繁く」は英語でどのように翻訳するのでしょうか。キーワードとなる英単語をチェックしましょう。

「visit~frequently」

「足繁く」は「 visit~ frequently」を使って英訳できるでしょう。「visit」は「訪れる・訪問する」の意。「frequently」は「しばしば・頻繁に」です。使い方を例文から学びましょう。例文1は「父は日本料理店によく行っている場面」を表しています。「is+visiting」という現在進行形と「frequently」を一緒に用いることで「日本料理店に通い続けている」という意味を示していますよ。例文2は「彼は一人暮らしをしている祖母の家を良く訪れていた様子」を言い表しています。「visit」も「frequently」もとても重要な英単語です。しっかりと使い方と意味を覚えておきましょう。

1.My father is visiting  the Japanese restaurant frequently.
(私の父は日本料理店に足繫く通っている。)

2. He visited his grandmother living alone frequently
(彼は足繁く一人暮らしの祖母の元を訪れていた。)

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「足繁く」を使いこなそう

この記事では「足繁く」の意味・使い方・類語などを説明しました。あなたには足繁く通っているお気に入りのお店や場所はあるでしょうか。足繁く通い続けられており、愛され続けられているお店には何かとびっきりの理由があるのかもしれませんね。どんな工夫や魅力があるのか観察してみましょう。

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国語言葉の意味

「足繁く」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「足繁く」について解説する。

端的に言えば「足繁く」の意味は「何度も繰り返し通うこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふをを呼んです。一緒に「足繁く」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「足繁く」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「足繫く」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「足繁く」の意味は?

「足繫く」には、次のような意味があります。辞書や辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.たびたび行くさま。頻繁に。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「足繁く」

あなたには何度も何度も訪れている大好きなお店やお気に入りの場所はあるでしょうか。「足繫く」とは「同じ場所へ何度も訪れるさま」の意。読み方は「あししげく」です。「足繁く+通う」という形でおなじみかもしれませんね。常連客と認められるほど同じお店に通っている場面やお気に入りの場所に通い続けていることを示す際に使われることが多い言葉です。「違った場所ではなく同じ場所へたびたび行く」という点がポイントですよ。ポイントをしっかりとおさえておきましょう。

「足繁く」の語源は?

次に「足繁く」の語源を確認しておきましょう。「足繁く」の「足」は「人間の足」の意。「繁く」は形容詞の「繁い」の連用形です。「草や木が生い茂っている様子」や「物事が絶え間なく頻繁である様子やしばしば起こっている物事」を意味しています。ここから派生して「足繁く=足が絶え間なくある場所やある相手に向かうさま」や「頻繁に特定の場所に行く様子」を示すようになったと言われていますよ。「足繁く」の由来について理解が深まりましたね。

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