

端的に言えば婀娜の意味は「色っぽい美人」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元予備校校舎長で教育系ライターのみゆなを呼んだ。一緒に「婀娜」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/みゆな
元大手予備校校舎長、現在は教育系のライター。国語、特に現代文の指導経験が豊富。難解な言葉や表現を中高生がスラスラ理解できるように解説するのが大得意。
「婀娜」の意味や語源・使い方まとめ

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今回は「婀娜」という言葉について詳しく見てみましょう。難しい漢字が使われており、知らないと読み方もわかりませんね。「婀娜」は「あだ」と読みます。どちらの漢字にも「女」という部首がありますから、女性に関する表現かもしれませんね。
早速「婀娜」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。語源までさかのぼって解説しますので、これを読めば「婀娜」が深く理解できますよ。
「婀娜」の意味は?
「婀娜」には、次のような意味があります。
1.女性の色っぽくなまめかしいさま。
2.美しくたおやかなさま。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「婀娜」
「婀娜(あだ)」とは女性の容姿やたたずまい、振る舞いを表現する言葉です。単に「美しい」というだけではなく、「色っぽい、艶っぽい、なまめかしい」といった性的な魅力があるというニュアンスを含みます。
「婀娜」と単体で用いられることはあまりなく、「婀娜っぽい」「婀娜な姿」という表現になることが多い言葉です。
「婀娜」の語源は?
次に「婀娜」の語源を確認しておきましょう。
「婀」は「たおやか、しなやかで美しいさま」という意味を持つ漢字です。「たおやか」とは姿・動作などが美しくしなやかな様子を表します。「娜」も同じように「美しい、しなやか」という意味です。
このように「しなやか、たおやかで美しい女」を意味する漢字が2文字重なってできたのが「婀娜」なのですね。とりわけ魅力的で思わず心惹かれる女性に対して使われます。
「婀娜」の使い方・例文
以下で「婀娜」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は実際の使われ方を見てみると、よく理解できますよ。
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