

端的に言えば審美眼の意味は「美を識別する眼」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ドラマやアニメなど、数多くの映像字幕を作成した経験があるNagiを呼んだ。一緒に「審美眼」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Nagi
映像翻訳スクール出身。翻訳、チェッカー以外にも、CC字幕(クローズドキャプション)の制作多数。言葉を文字で表現する「字幕」の世界に数多く触れてきた経験を活かして、分かりやすく解説する。
「審美眼」の意味や語源・使い方まとめ

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「審美眼」は「しんびがん」と読みます。普段、あまり使っていなくても読むことはできるという人が多いのではないでしょうか。
それでは早速「審美眼」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「審美眼」の意味は?
まず、国語辞典に記載されている意味を見てみましょう。「審美眼」には、次のような意味があります。
美を的確に見極める能力。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「審美眼」
「審美眼」は「美しいものや価値あるものを識別する眼識」のこと。「眼識(がんしき)」とは「物事のよしあしや真偽などを見極める力」のことです。つまり「審美眼がある」といえば、「目先の美しさだけでなく内側に隠れている真の美」や「美しくても中身に価値がないもの」を識別できる力があるという意味になります。
「審美眼」の語源は?
次に「審美眼」の語源を確認しておきましょう。「審」という漢字には「疑問点を明らかにする」という意味があります。「審査」「審議」などでもおなじみの漢字です。「美に対して白黒はっきりさせる眼」だということが分かりますね。
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