
重大事項は「合点」がいくまで粘る!

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桜木先生の仰る状況は社会人だけではなく、学校の部活やアルバイトなどで、だれしも経験されたことがあるのではないでしょうか。ほかの人の反応を気にしすぎてしまう方などは、悩みの種になっているかもしれませんね。この記事の最後に、自分の「合点」をどこまで優先していいのかを、考えてみたいと思います。
「合点」の勧め?「聞くは一時の恥」
自分のわからないことを先生や先輩、あるいは友達に質問するとき、『邪魔にならないかな』『こんな低レベルなことまで聞いてもいいのだろうか』などと、不安になる方も多いでしょう。そんな方への特効薬的な格言が、「聞くは一時の恥」です。
不安で質問せずに知らない状態が続くほうが、よほど悪いことでしょう。そもそも先生や先輩は生徒や後輩に教えることも仕事のうちです。また『低レベル』かどうかなど、本当はだれにも判断できません。なぜならばその人がこれまで生きてきて、なにを見聞きしたかは、本人以外に知る由がないからです。
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自分の「合点」を優先するための2つの基準とは?
そうはいっても、人は簡単には変われないもの。『自分の「合点」のためにほかの人の時間を奪う』という行為へのハードルが相当高いものであることは、筆者も経験済みです。そんなときにちょっと目を向けてほしい、2つの基準があります。
1つは「組織のプラスになるか」ということ。自分が質問して知識を得ることが所属する組織にとってプラスになるならば、相手に説明を求める大義名分になるのではないでしょうか。
2つ目は「譲りたくないかどうか」ということ。相手の時間を尊重する姿勢は立派ですが、時間が有限なのは自分も同じ。自分の知りたいことが冷静にみて『どうでもよくない』と思えれば、相手の時間を拝借する価値があると思います。
「合点」を覚えて納得のいく人生を送ろう!
この記事では「合点」について、類義語・対義語・英語訳とともに解説しました。また、自分の「合点」をどこまで主張するのかについても考察しています。
日常生活には、「合点」のいかないこともあふれていますよね。なにが自分にとって大事なことなのかを念頭に、「合点」がいかなくても流せることと、どうしても譲りたくないことを見極めながら暮らしていきたいものです。そして周囲に配慮する気持ちも大切にしつつ、「合点」がいくまで突き詰めたいところはしっかり主張していきましょう。
この記事が「合点」という言葉を知り、自分も周囲の人もほどよく「合点」した生活を送るための糧になれば幸いです。