国語言葉の意味

【ことわざ】「天は二物を与えず」の意味や使い方は?例文や類語を元広報紙編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「天は二物を与えず」について解説する。

端的に言えば天は二物を与えずの意味は「人にはいくつも長所があるわけではない」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

自治体広報紙の編集を8年経験した弘毅を呼んだ。一緒に「天は二物を与えず」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/八嶋弘毅

自治体広報紙の編集に8年携わった。正確な語句や慣用句の使い方が求められるので、正しい日本語の使い方には人一倍敏感。

「天は二物を与えず」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「天は二物を与えず」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「天は二物を与えず」の意味は?

「天は二物を与えず」には、次のような意味があります。

天は人にいくつもの長所を与えてはくれないということ。

出典:明鏡国語辞典第三版(大修館書店)「天は二物を与えず」

女性が男性に求めるものは「高身長」「高収入」「高学歴」とよく言われています。実際は女性はそんなに欲張りではなく、もっと現実的です。しかしこの三つがそろえば理想的ですね。世の中の男性陣もそれを望んでいるのではないでしょうか。この場合は「天は二物を与えず」ではなく「天は三物を与える」となります。残念ながらそのような恵まれた人には今まで出会ったことがありません。人はどこかに欠点を持っています。完璧な人間なんていません。やはり「天は二物を与えず」ということわざは多くの場合に当てはまるようです。

「天は二物を与えず」の語源は?

「天は二物を与えず」には語源や由来はありません。人にはそれぞれ与えられた才能や運があり自分一人では生きていけないのです。自分に本来備わった能力を存分に活かし、さらに努力することの大切さを教える教訓が「天は二物を与えず」ということわざとして今に伝わっているのではないでしょうか。

\次のページで「「天は二物を与えず」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: