
【ドラマ6話】日曜劇場「ドラゴン桜」ネタバレわかりやすく解説・感想・考察|起承転結+原作マンガ比較でわかりやすい【ドラゴン桜2,2021】

この記事では、TBS日曜劇場「ドラゴン桜」(2021)ドラマ6話の見どころ、原作との違いや共通点、さらに作品を楽しむためのトピックスを網羅した。ドラゴン桜キャラクターと、ドラゴン桜が必読書の編集部が解説するメディアだからこそ、原作マンガとの比較付きでどこよりもドラゴン桜を深く掘り下げて楽しみ尽くせる内容になっているぞ。
それでは、スタディZ編集部ライターと一緒に一挙解説していく。
- 第6話のネタバレあらすじ
- 【起】第6話のネタバレあらすじ~小杉は専科に入りたい?読解力を身につけろ~
- 1.専科が気になる小杉と藤井
- 2.不穏な理事室
- 3.「走れメロス」を100文字で要約せよ!
- 4.合宿で読解力を身につけろ!
- 【承】第6話のネタバレあらすじ~東大専科、地獄の合宿?~
- 5.合宿開始!1日目
- 6.桜木から伝えられた予定は「自由」?
- 7.全然自習できない!
- 8.「あいつらはバカじゃない」
- 9.東大必勝ご飯とは
- 10.東大合格にはご飯の食べ方も重要?
- 11.秀才は勉強をやめない
- 【転】第6話のネタバレあらすじ~言い換える力をつけろ!小杉父乱入~
- 12.波乱の合宿2日目
- 13.国語の特別講師、太宰府先生登場
- 14.「読解に必要なのは構造化だ」
- 15.文章の構造は3種類
- 16.「言い換える力を身に着けろ」
- 17.浮かない表情の小杉
- 18.娘を大学には行かせない!
- 【結】第6話のネタバレあらすじ~みんなと東大を目指したい~
- 19.帰宅後、小杉家では
- 20.小杉はどうなる?合宿3日目
- 21.父、再び来校
- 22.学歴にこだわっているのは誰?
- 23.小杉にとっての父親
- 24.小杉は東大に行くべき
- 25.みんな苦悩している
- 26.藤井参戦!
- 27.次回に続く
- 第6話のあらすじ解説・考察・感想
- 感想1.ついに合宿。今回の話の中心は国語!
- 感想2.いよいよ人数が増えて盛り上がる東大専科!
- 感想3.ドラマオリジナルの勉強法「食事の解説」がお目見え!
- 感想4.ついに太宰府治先生が登場!マンガそのままでワロタw
- 感想5.小杉麻里の親が登場!またこれが憎たらしい設定(笑)
- 感想6.走れメロスと小杉麻里のストーリーが重なるナイス脚本!
- 感想7.だんだんと心を通わせていく藤井に胸キュン!
- 感想8.龍野恭二郎の企みは…?まさかのラスボス化?
- 感想9.ドラマは全10話で終わるのか…?
- キャスト解説や別のストーリーの解説はこちら!
- 【基本編】解説まとめ、見どころ、キャストの解説はこちら!
- 【前の話】「ドラゴン桜(2021)」第5話のネタバレ解説はこちら!
- 【次の話】「ドラゴン桜(2021)」第7話のネタバレ解説はこちら!
- ドラゴン桜をもっと楽しむならこちら
この記事の目次

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。前作では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つが、果たしてその後を描くドラマでは…?

ライター/Study-Z編集部
ドラゴン桜が必読書の編集部。ドラゴン桜の勉強法を家庭でも実践中。
第6話のネタバレあらすじ
ここから、ドラマのあらすじをまとめていきます。あらすじはいいので感想が読みたい!という人は、日曜劇場『ドラゴン桜』のドラマ6話の感想・考察のリンクから移動してもらえると、たっぷり5000文字超えの感想から読んでいただけます!
1.専科が気になる小杉と藤井
今日も元気に自転車で登校する桜木。タイヤがパンクして慌てる様子を眺め、微笑みながら登校した小杉は、東大専科の教室で幼馴染の健太たちがゲームをしている様子を見る。そこへやってきた水野は小杉が手に持っているボロボロの教科書を見止め、再び専科に勧誘するも「失礼します」と交わされてしまう。
水野が気を取り直して教室に入っていくと今度は藤井が窓から様子をうかがっている。桜木に「やっぱり入りてえのか」と声を掛けられ「ばかどもがどんなことしてるか見に来ただけだよ」と悪態をつき去っていく。
2.不穏な理事室
理事室で龍野に報告をする高原教頭。東大専科の合宿許可と小杉・藤井の参加を検討している旨だ。
意外にも自由にさせたら良いじゃない、と寛大な様子の龍野と右往左往する奥田。どうやら高原は先代から理事長にという話をもらっており、まんざらでもない様子。
東大専科の活動にも熱が入っているようだ。
続けて先代が内密に面会していた男についての情報を奥田に尋ねる龍野だが、どうやらその男は不動産関係の人物らしい。学園の売却についての話だろうと推測する。
高原を利用して邪魔な龍野を理事長の場から退け、有利に話を進めようとしているのだ。
3.「走れメロス」を100文字で要約せよ!
原が参加して5人になった専科の授業もどんどん加速していく。さっそく「走れメロス」を読んで10分で100字にまとめろという課題を出される。
各々文章を読み込んでいき、10分後容赦なく回収されてしまった。ざっと目を通した桜木からは「原はメロスがメロンになっている。天野は的を外れている。早瀬は乾燥になっている。瀬戸は字が汚くて読めない。」と酷評される。
4.合宿で読解力を身につけろ!
5人が何を抜け出して書けば良いか分からなかった理由は、読解力がないからだという。読解力とは作者が何を言いたいか理解し、簡潔にまとめる力のこと。
幼いころに読書をする習慣がなかった人物は読解力に欠けるのだという。落胆する一同だが、今から身に着ける訓練方法もあるとも言う桜木。目を輝かせる生徒たちに向かって桜木は翌日からの2泊3日の合宿で教えるから用意してこいと唐突に言ってのけるのだった。
かつて自分も経験した合宿にわくわくした様子で準備万端だと言う水野は桜木と歩いていると小杉に会う。桜木が合宿に誘ってみると考えてみる、と好意的な反応が返ってくる。

合宿、懐かしいですね!なんだか私もやる気が出てきました。
献立は何にしようか迷っちゃいますね。
5.合宿開始!1日目
翌日朝6時、早すぎだと愚痴る瀬戸、朝に弱いとふらつく天野、僕朝得意!とニコニコする原と個性溢れる様子で合宿は始まる。
そこには原の付き添いで、とごまかしつつも小杉の姿も。6人はドラゴン桜の周りを競歩で20周しろと言い渡される。
しっかり脳を活性化してワイワイと教室に入る一同だが、なんとそこには藤井まで。「勝負は勝負だからな」と威張っているが、以前とは少し様子が違う。
6.桜木から伝えられた予定は「自由」?
意気揚々と机につく7人だが、さっそく桜木から伝えられた1日目の予定は「自由」。カリキュラムを組んでいた水野はもちろん、生徒たちも大混乱だ。
唖然とするも、藤井や小杉の様子を見て気を取り直して勉強を開始する専科メンバー。
その頃水野は桜木に自分が合宿をしたときのようにしたいと述べて「いつの時代を生きてるんだ?」と一蹴される。今の子供の価値観を認め信じることが先決なのだ。
7.全然自習できない!
自習となった生徒たちだが、その集中力の差が浮き彫りになる。
早瀬が小杉になぜそんなに集中できるのか問うと、小杉は平然と「なぜ集中できないのか分からない」と述べる。
自分との違いに心折れた早瀬は教室を抜け出してしまい、つられて天野、瀬戸、岩崎も出て行ってしまう。
そこへ教室に戻ってきた水野は4人がいないことに愕然とする。
がんばって英単語を覚えようとするもこんがらがっていらつく瀬戸の元に岩崎が駆け寄り勉強ができる人とできない人の違いはなんだろうと問いかける。
同じころベンチでスタディサプリを開きながら爆睡する天野を早瀬が発見。早瀬も校舎を一周してきてしまったという。早瀬の戻らないかという提案に天野も決心したかのようにうなずく。
8.「あいつらはバカじゃない」
教室に向かうとそこには集中して勉強に取り組む小杉・藤井・原の姿が。岩崎の「私、負けたくない」という言葉を皮切りに4人は机に向かう。
何やら荷物を運びこんでいる桜木に水野が「みんなどこかに行っちゃって」と泣きつくも専科にいると言われ、戻ってみると本当に7人全員がきちんと勉強に励んでいた。
何千人もいる優秀なライバルたちに勝つためには競争心が必要だということに4人も気づいたのかもしれないと桜木は悟る。
水野は桜木が藤井や小杉を合宿に誘った理由をそのためだと勘ぐるが…。
9.東大必勝ご飯とは
その日の夕食はポークカレー。豚肉は栄養価が高く倦怠感を和らげるビタミンB1を多く含んでいるからだそうだ。
だし巻き卵にはホウレンソウが入っており、いずれも必須アミノ酸に富んでいるため受験戦にとってスーパーフードになっているという。
輪に入れずなぜかパンを食べている藤井も手伝いにきていた不良に促され食卓に着く。
脳と体を鍛えるためにもしっかりと食事をとっていくことが大切だ。その陰で水野はまた請求書を渡され肩を落とす。
10.東大合格にはご飯の食べ方も重要?
小杉が意外にも大盛でお代わりをするのにつられて皆でたくさん食べたのだが、食後に桜木から「急いでご飯を食べると血糖値が急激に上がり勉強の効率が下がる」と告げられる。たくさん食べろと言ってしまった水野はうっかりしていたとうろたえる様子。
東大の合格のためには脳のエネルギー効率を意識した食事も必要になってくるという。
先に言ってくれとこぼす早瀬に「一度間違った方が記憶に残る」と桜木は言う。

たくさん食べると眠くなってしまいますよね。あれは血糖の急激な上昇で起きる現象です。
いっぱい食べればいいというわけでもないんですよね。反省です…。
11.秀才は勉強をやめない
風呂上がりに天野は、教室に残り勉強する小杉の姿を見る。
同様に早瀬も小杉が教科書を読んでいるのを見かけ、「こんな時間まで勉強?」とかけよる。小杉はただ好きだから読んでいるだけなのだと困惑する。
そして東大ってどんなところなのかな、とつい口にする小杉に「みんなで行ったら楽しそう。小杉さんも本当は行きたいんじゃない?」と問いかける。
やはりうやむやにして去ってしまう小杉だった。
12.波乱の合宿2日目
素晴らしい寝相ですやすやと眠る男子4名。そこに桜木が鍋とバチで起こしに来て専科の合宿2日目の朝が始まる。
朝6時からラジオ体操を行い体全体を効率的にほぐす。運動するならジャージの方が、とこぼす瀬戸だが桜木は入試本番は制服で受験するのだと指摘する。
日常的に試験日と同じリズムで行動することで、試験日を特別な日でなくすことができる。制服ですら試験の日に自分を落ち着かせるためのアイテムとなりえるのだ。
13.国語の特別講師、太宰府先生登場
2日目は桜木が呼んだ特別講師・太宰府治先生がやってくるという。と、先生は全く教室に入ってこようとしない。
水野がドアを開けて覗くとそこには「私に東大受験の指導なんて気が重い」と落ち込む太宰府先生。
先日書いた走れメロスの要約答案を眺め、「文章の構成が分かってないようですね」と頭を抱えていたかと思うと、突如黒板を叩き叫び出す。
「国語とは化学だ。そして創作とは建築学である。」熱く語る先生に目を丸くする一同、藤井は感心している様子。
14.「読解に必要なのは構造化だ」
できない生徒を見ると一瞬熱くなるのだという先生は、すっと元に戻ると読解の本質について語りだす。
文章で作者が言いたいことは1つ。それを伝えるために様々な手段で言い換えて文章にしているのだという。そしてそれをきちんと読み解くためには頭の中で文章を「構造化」することが大切だ。構造の種類は「同等関係」「対比関係」「因果関係」の3つ。
15.文章の構造は3種類
言葉だけで説明されても理解できない様子の生徒たちに、具体的に説明がされていく。
同等関係のポイントは同じことを言い換えているという点。たとえば、具体的な出来事を書いた文章を抽象的に言い換えるなどだ。
さらに原の「絵に描ける!」という発言で具体的な文章と抽象的な文章の違いが示される。
対比関係では反対の意味を持つ文章を並べ、「しかし、ところが」などの言葉で接続される。
因果関係は「原因から結果を表したもの」またはその逆のことだ。
16.「言い換える力を身に着けろ」
東大の問題では美しい文章が用いられるため、これらの構造がきちんと意識されたものが題材に取り上げられる。
中でも重要なのが「同等関係」の構造。なぜならそれを使いこなす力は「言い換える力」と呼び、国語だけでなく全教科の問題で求められているからだ。
数学は与えられた式を変形したり、与えられた文章を数式化したりと同値変換を行う。リカ社会は教科書の知識を問題に合わせて言い換える必要がある。英語も英訳で分かるように言い換える力を使って理解する教科である。
言い換えれば、東大入試突破のカギは「読解力」なのだ。

この読解力は小さい頃の読書量やセンスで決まってしまうと思われがちですが、実は努力次第でちゃんと伸ばすことができます。
今まで「自分は読解力がないから…」と諦めていた人も、この「言い換える力」を伸ばして読解力をアップさせましょう!
17.浮かない表情の小杉
東大合格への道に希望を見出した一同は、藤井も授業のメモをとっていたことをからかう。どうやら彼にとってもためになる授業だったようだ。
そこで、小杉は母親からメッセージを受け取り、浮かない表情を見せる。
つづいて縦に並びながら手拍子とともに英単語のしりとりをする生徒たち。他の生徒たちの注目の的だ。
小杉の番が回ってくるもぼーっとした様子だが、そこに小杉の両親が訪れる。
18.娘を大学には行かせない!
勝手に大学に行かせようとするなんてどういうことだ、といきなり桜木に詰めよる小杉父。
進路を決めるのは小杉本人だと言う桜木に、「麻里は進学を希望していない」と吐き捨て、本人に肯定を強要する。
弱弱しく「大学へは行きません」と答える小杉を責め続ける父に言葉を返す水野だが、利用しているだけだろと言いかえされる。
小杉には実力があると述べると父は「女のくせに実力なんて」とヒートアップし、ついに娘を退学させると言い出す。
翌日手続きに来ると怒鳴り、腕を力づくでつかみ引っ張るようにして連れ帰ってしまう。
そんな様子を耳にしていた生徒たちは激怒。藤井すらも「東大行くのに親の許可なんかいるかよ」と自分のことのように悔しがる。
原も「麻里ちゃんは東大に行く」と主張し、全員が心配とふがいなさで複雑な表情を見せる。

小杉さんのご家庭に何か問題があるのでは、と思っていましたが、何やら大変なお父さんのようですね。
小杉さんの東大受験は諦めるしかないのでしょうか…。
19.帰宅後、小杉家では
自宅に帰ると今度は母親を「何やってんだ」と責める小杉父。母を庇い高校卒業だけはさせてくれと言う小杉の言葉にテーブルの上を吹き飛ばして「退学だ」と一点張り。
お前のためを思っている、と言う父に対してどこが、とつぶやいた小杉を追いかけ父は平手打ち。柱に頬をぶつけ傷になってしまう。
小杉はどうすることもできず自室で苦しむ。
20.小杉はどうなる?合宿3日目
龍野の元を訪れる桜木。折り入って相談があるという。
再び走れメロスの要約を課される一同。しかし今回は、要約に必要なキーワードが既に抜き出してある。これを時系列で並べたり、述語を加えたりして組み立てていく。
要約とは、作者の言いたいことを理解すること。走れメロスでは「友を信じて待て」にあたる。
そのフレーズに「麻里ちゃん!」原が声をあげ、5人は顔を見合わせる。
桜木からは、さらに課題があるという。
21.父、再び来校
そこに高原が息を切らして登場。小杉の両親が来校したのだ。
学校側との話し合いを突っぱねる父だが、小杉の顏には傷跡が残っている。心配そうに見つめる教師陣。
退学させた後は就職させ優秀な相手と結婚させる、それが女の幸せだと父は続ける。
意味が分からないという素直な感想を述べる水野にばかにするな、東大出身で神様にでもなったつもりか、と畳みかける。
桜木は東大出身ではないのだが、水野が東大出身だと知ると女で高学歴を持つと生意気で人を見下すクズにになるのだと笑う。

私は東大出身であることを誇りに思っているので、びっくりしたのと同時に怒りも込み上げてきました。
世の中にはいろんな考えをする人がいるんですね。
22.学歴にこだわっているのは誰?
学歴を必要ないと言う割にしつこく学歴にこだわり続ける様子を桜木に指摘され、図星なのか逆上する父親。
女だからと繰り返していたが本当は自分より高い学歴をつけられるのが嫌でプライドを守るために拒絶していたのだ。
桜木に自分を守るために娘の自由を奪う方がクズだと言われ興奮のあまり小杉をひっつかみ今にも出ていこうとする父。
どんな理由も、家族に暴力を振るっていい理由にはならないと水野が毅然と告げると父はその手を放し、高原も「学校にも生徒を守る義務がある」と述べるが…。
23.小杉にとっての父親
前日、頬をはたかれた小杉の元に水野は電話をかけていた。
小杉は父のことを公にしたくないと言う。以前は優しかったが10年前祖父の死と会社の倒産をきっかけに暴力的になっていったのだ。
父の涙を見た小杉は幼いながらに自分が我慢すればいい、自分にとっては世界でたった1人のお父さんだから、と思ったと涙ながらに訴える。
子供にとっては親がどんな人物だろうと信じるしかなく、小杉も優しかったころの父を信じて待っていたのだと桜木は述べる。
24.小杉は東大に行くべき
泣き始める父なのだが、原が「先生できた!」と先ほどの課題を持ってくる。
桜木はここで発表しろと言うが生徒たちは微妙な空気の中気まずそうにする。
その内容は各々が考えた小杉が東大に行くべきであるということの要約だった。集中力がある小杉は知識を効率良く吸収できるため、知識の総本山である東大で社会に役立つ知識をみにつけ活躍の場を広げることができるのだという。
感想を求められた小杉は「みんなが言いたいことは伝わった」と褒め、原に東大に行くかと聞かれ「みんなと目指したい」と初めて本音を漏らす。
父はすまなかったと謝り、両親は学園を後にした。
25.みんな苦悩している
小杉の両親は離婚の方向で動き、母と小杉が住む家はなんと龍野が手配したという。
生徒を守るためなら桜木の依頼でも喜んで引き受けるのだ。父に縛られる苦しみを理解できるともこぼす。
夕暮れの中、藤井は教室で小杉に声をかける。藤井も優秀な兄に囲まれ高校受験を失敗し肩身の狭い思いをしていると打ち明ける。
26.藤井参戦!
食堂の片付けからもどった5人は桜木に「さっきの文章なんなんだ」とダメだしされる。できるようになった気がする、と喜ぶ早瀬に「勘違いするな」と桜木は返す。
そこに藤井は「ばかはすぐ調子乗るからな」と相変わらずの憎まれ口。桜木から感謝を述べられ一同からじゃあね、とお別れムードが漂うと慌てる。
まだ意地を張っているので桜木に再び専科に入るか尋ねられると、ついに「俺も東大専科に入りたい」と言う。
前話で藤井に侮辱されていた原に意向を尋ねると原は手を差し出して「一緒に勉強しよう」と微笑む。
藤井は小さくごめんと謝り和解したのだった。
27.次回に続く
廊下で先代理事長とすれ違う桜木。専科の様子を尋ね、期待していると肩を叩かれる。その横には例の不動産関連の人物らしき影も。
専科が次に言い渡されたのは東大模試受験。合格見込みがないと判断されたものは専科をクビになるという条件付きだ。
メンバーがやっと揃い本格始動と思った矢先に窮地に追い込まれた7人は一体どうやって模試を乗り越えていくのか見ものである…。

やっとメンバー全員集合ですね!これでやっと本腰をいれて勉強できます。
と思ったら私たちも散々苦しめられた、あの東大模擬試験受験。
さあ、気合を入れていきましょう!
第6話のあらすじ解説・考察・感想
それでは第6話のあらすじ解説・考察・感想をまとめさせていただきます!
感想1.ついに合宿。今回の話の中心は国語!
ドラゴン桜名物の合宿がついに登場しましたね!
これまでマンガ版でも物語の起点となる重要なシーンでしたので、合宿がどのように描かれるのかが楽しみです。
なんと合宿に参加した小杉!しっかり「合宿参加」の約束を守った藤井!
小杉麻里は家庭の問題を解決しないまま合宿にきているし、藤井が教室にいるのも違和感。
もう序盤から「この話は波乱万丈間違いなし!」と思わせる展開でしたね!
しかし原作マンガ「ドラゴン桜2」では算数が描かれたのですが…どうやらドラマ版の合宿では国語をやるみたいです。数学は一度取り上げられただけに、ドラマ版ではここで国語が取り上げられたようですね!
感想2.いよいよ人数が増えて盛り上がる東大専科!
しかし東大専科、藤井と小杉麻里の枠がまだ序盤では確定しないものの、ついに7人になりましたね!
教室は大賑わいで、マンガ版とは違った描写が多く、見てて飽きません。
このあたりの賑やかさは「ドラマの前作」と似た流れ。これからもそれぞれの生徒の描写が深く描かれることを考えると、時間が足りなのではと心配になってしまいます(笑)
感想3.ドラマオリジナルの勉強法「食事の解説」がお目見え!
合宿では、マンガでは大きく描かれなかった「食事」の解説がでてきましたね。ここはドラマオリジナルの勉強法ということで、マンガ派からすると「おおっ!」と思うポイントのひとつでした。
豚肉に含まれるビタミンB、卵とほうれん草に含まれる必須アミノ酸。バナナやラムネによる糖分摂取。ここまで計算しておきながら、3日しか無い合宿の1日はカレー爆食いさせてインシュリン大爆発させるという無茶苦茶な生活指導(笑)
しかし有益な方面でもドラマオリジナル要素がでてきて、ほっこりしました!
感想4.ついに太宰府治先生が登場!マンガそのままでワロタw
ドラマでもついに国語の先生、太宰府治先生が登場しましたね。TBS公式サイトではこの辺の特別講師の名前がでておらず、誰がどんな設定で出てくるんだろう?とドキドキしていました。
数学の柳先生もそうですが、原作マンガを踏襲してくれて安心しました!
しっかりとテンションの上げ下げ大きいキャラクターがドラマでも再現されていましたね。太宰府治先生はマンガ原作において、学校全体へのスピーチでもその才覚を発揮して大プレゼンを行います。今後の活躍の場はあるのでしょうか、楽しみです!
感想5.小杉麻里の親が登場!またこれが憎たらしい設定(笑)
さて今回のストーリーでは、敵役は小杉麻里の親でした!
小杉パパからは「女に学歴はいらない」という主張が炸裂しましたね。なるほどそうきましたか!
ドラゴン桜ではマンガ版でもあらゆる確度から「受験」を表現しておりましたが、マンガ版以上に多様な視点を描いているのが今回ドラマ版のドラゴン桜だと思います。スポーツ引退と受験、貧乏と受験、発達障害と受験などです。
その中、今回判明した小杉麻里のストーリーは「女に学歴はいらない」という昭和的価値観との衝突だったのですね!
桜木の大好物のようなテーマなだけに、桜木が小杉パパをやっつけるシーンはやはり爽快の一言でした。
やっつけるといっても、虐待の事実を盾に法律をかざし、親と無理やり距離を取らせるやり方ではなく、一応父も納得したような形だったのも良かったですね。
龍野久美子が「父親に縛られて生きる辛さがわかる」と、神妙な面持ちで桜木と会話をしたのも印象的です。
感想6.走れメロスと小杉麻里のストーリーが重なるナイス脚本!
「走れメロス」は要するに「友を信じて待つ物語」であると納得する東大専科の生徒たち。
その「走れメロス」の物語そのものをなぞるように、小杉麻里が自分で東大に行きたいと言うまで粘り強く待ったストーリーでしたね。第5話では、小杉麻里を東大専科に入れるために餃子券だのを渡して勧誘したわけですが(笑)まさしく「友を信じて待った」わけです。
マンガでは、単に読解力解説の題材として用いられた「走れメロス」ですが、ドラマ版の味付けとしてうまくアレンジ・活用されており物語の中核を成しました。「なるほど!」と膝を打つ思いでした!そしてお恥ずかしながら、筆者も涙ちょちょぎれでしたね…!
「読解力」の授業と友情もあわせて今回の感動シーンでしたね。ドラマオリジナルの桜木の「課題」は、「なぜ小杉は東大に入るべきなのか」といったところでしょう。
マンガ版の合宿では数学を叩き込んだところ、どうしても今回「国語」じゃないといけない理由がわかって、スッキリしました!
感想7.だんだんと心を通わせていく藤井に胸キュン!
今回は小杉麻里のストーリーの解決回という印象が強かったですが、藤井もついに心を開きました!
これまで中ボスとして立ちはだかってきた藤井ですが、合宿を通じて東大専科のメンバーとようやく打ち解けることができましたね。
あんなにボロクソに悪口いってた藤井が、太宰府治先生の話にはとても関心を見せたり、今度は寂しそうにこちらをみていて、憎たらしいのにキュンキュンしてしまいましたね(笑)
マンガ版では最後の最後、東大二次試験の直前で打ち解けるという感じでしたので、個人的には「藤井の仲直り早いな」という印象もありました。あとドラマで描かれていなかったマンガとの差分として気になるのは、三流大学卒の先生への謝罪ですが、これは物語のどこかで回収されるのでしょうか。
とはいえこの流れ、東大専科のメンバーが7人固定となり、ここからストーリーが大きく飛躍していくことの現れでもありましょう!
感想8.龍野恭二郎の企みは…?まさかのラスボス化?
藤井も仲間になったことだし、残る敵役は「龍野久美子」「米山君」あたりといったところか…?
そう思っていたところに出てきたのが、龍野恭二郎でした!
ドラマ1話で龍野恭二郎が桜木派だったの、たしかに違和感バリバリあったんですよね…!
不穏な行動をみせる龍野恭二郎ですが、もしかしたら桜木を利用して学園の地位向上を図ったうえで、なにかよからぬことを企んでいるのかもしれません。そういえば高原教頭も、「東大合格5人」を賭けた理事バトルに関しては、なんだか冴えない回答をしていたような…?
龍野恭二郎がラスボス格として立ちはだかる場合、今度は龍野久美子と桜木の思惑が一致し、共闘するかもしれません。このあたりの動きもまた、全く読めない流れになってきました。いやこの辺は原作マンガ「ドラゴン桜2」にもあるようで無い流れなのですが、オリジナル脚本の味付けおもしろすぎませんか…?
感想9.ドラマは全10話で終わるのか…?
さて合宿が終わり、小杉麻里・藤井も東大専科入りを決めた第6話。しかしマンガでおおまかな流れを知っている視点からすると、果たしてこれはちゃんと終わるのか?心配になってきました(笑)
ドラマが全何話なのかは公式情報はありませんが、過去の日曜劇場のパターンを見れば「10話」が通説です。
あと4話で「東大模試」「夏休み」「驚異的に伸びる秋」「冬休み」「共通テスト」「東大二次試験」「合否発表」のスケジュールをこなしつつ、「物理」など初見の科目を学び。マンガオリジナルストーリーの「受験生の顔になる」「早瀬のストーリー」「天野のYouTuber」「先生たちの意識改革」なども描いてほしいし、「龍野家の決着」「米山君と坂本」「岸本香」などのドラマオリジナルの伏線も回収しなくてはなりません。
教師陣のバトルもまだまだありそうですし、あ、あと「天野兄弟」の決着がどうなるかも楽しみです(笑)
とはいえ今回で小杉麻里・藤井の問題が解決したので、東大専科メンバー集めは完了でしょうか。いやはやここから怒涛の展開となるか、伏線回収モードとなる後半戦が楽しみです!
キャスト解説や別のストーリーの解説はこちら!
今回もたくさんドラゴン桜勉強法がでてきましたね。
それぞれを簡単に解説させていただきます!
・「走れメロス」を使った読解力解説
ドラマでは「走れメロス」でが出てきましたが、こちらはマンガ原作「ドラゴン桜2」でも同じ課題がでていました。その解法や読解力の主張については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください!
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・国語は科学だ!
ドラマでは太宰府治先生が「国語は科学だ!」と叫んだことで、生徒たちの目の色がかわりましたね。こちらもマンガ原作「ドラゴン桜2」で同じ話がでていました。こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください!
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・一日のカリキュラムが自由
合宿1日目のカリキュラムが「自由」ということで、水野直美もびっくりしていました。この展開も原作漫画「ドラゴン桜2」で出てくるのですね!自由ということでついサボってしまう東大専科の生徒ですが、そのうち焦りや競争心が芽生え、自分の足で教室へ戻るのでした。この「自分で教室に戻る」という行動が、いずれ一人で戦う受験生にとって大切なのですね!
・ボロボロの教科書
小杉の教科書がボロボロという表現が出てきましたね。ドラマにおいては親が勉強への理解がなく参考書を買ってくれなかった…という表現もひとつあるかもしれませんが、マンガ原作から伝えたい主張はそうではありません。東大は「高校で習った範囲からしかテストにでない」ため、教科書を読み込むだけで勉強ができるのですね。ドラゴン桜1でも2でも「教科書をボロボロになるまで読みこんで東大に受かった」生徒がでているので、ドラマでもそのセオリーを取り入れているものと思われます!
・ルーティンと試験本番
いつもの服装、いつものルーティンを過ごすことが大切であると、桜木は合宿の朝に告げていましたね。この考え方はマンガ原作「ドラゴン桜2」でも盛り込まれており、度々本番を想定した勉強法を描くシーンがでています。確かに本番当日だけ慣れない時間に起きるより、日常化してしまうのは合理的ですね。ドラマでも早瀬らが納得していて、嬉しい気持ちになりました!
【基本編】解説まとめ、見どころ、キャストの解説はこちら!
日曜劇場「ドラゴン桜(2021)」について、放送前から「漫画版との違い」「前作との違い」「半沢直樹チームとの関連」「キャストの詳細」「ドラマオリジナル要素」などをまとめたのがこちらの記事。
ドラマ版ドラゴン桜の扉ページとして機能するようにつくっていますので、もし解説の続きが気になる方は、こちらの記事をブックマークしていただくと便利だと思います!
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