
「遭遇(そうぐう)」:予期せず出会うこと
「遭」は思いがけず出会う意味、「遇」も思いがけず出会う意味のほか、もてなす・たまたま、といった意で使われます。ですから「遭遇」は同じ意味が二つ重なって強調された言葉で、不意に出遭うこと・予期せずめぐり会うこと。「別れた彼に5年ぶりに遭遇した」「山中イノシシに遭遇した、怖かった」と使います。
「邂逅(かいこう」:思いがけず出会うこと
「邂逅」はなかなか書けない読めない、馴染みのない言葉かもしれませんね、思いがけず出会う意味です。出会って嬉しい感情がそこにあり、出会うべくして出会うというドラマチックなニュアンスも。「わくらば」とも読み、まれに・偶然にの意味でも使われます。例文は「旧友と久しぶりに邂逅した」「恩師とついに邂逅を果たした」などです。
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「ぶつかる」:衝突する
「ぶつかる」は物に突き当たる・たまたま行き当たる・物事や日時がかち合う・あえて取り組む・考えが違って対立するなど様々な意味があります。「鉢合わせ」の1番の意味と類語で、対人・物・日時でも直接的な接触が「ぶつかる」です。「歩いていたら自転車とぶつかった」「試験と大会の日がぶつかった」と使います。

「あう」という漢字はいろいろあるな。「会う」と「逢う」は同じ意味で、顔と顔を合わせること、たまたま会うこと。「遭う」や「遇う」は偶然出会うこと、好ましくない出会いに使われる。「逢瀬」は会う時、男女の密会の意味もあるぞ。
「すれちがう」:行き違うこと
「すれちがう」は漢字で「擦れ違う」と書き、すれるほど近くで行き違うこと。また、時間やタイミングがずれて逢わないままになる、気持ちや意見がかみ合わない状態も「すれちがう」と表現します。使い方は「ぎりぎりの道幅、慎重に車がすれ違った」「追いかけたが、すれ違って逢えなかった」などです。
「危機一髪(ききいっぱつ)」:ぎりぎりのところ
ちょっとの差・わずかなタイミングで危険や事故に陥るかどうか、ぎりぎりの瀬戸際を「危機一髪」と表現します。「一髪」は髪の毛ほどのわずかな差、すき間という意味で、「一発」と書き間違えないようにしましょう。「ストーブを消し忘れて火事になるところだった、危機一髪だった」「危機一髪でハンドルを切った、事故にならずに済んだ」と使います。
「ことさら」:わざとすること
「ことさら」とは「殊更」と書き、故意(こい)・わざとすること。鉢合わせの意味に含まれる「偶然」の対義語としてご紹介します。副詞でも使われ、わざわざ、とりわけ、などの意味です。「出世した弟に兄はことさら冷たく当たった」「嫌いと言われた相手に、ことさら会わなくていい」と使います。
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