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「買いかぶる」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「買いかぶる」について解説する。

端的に言えば買いかぶるの意味は「実力より高く評価する」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

さまざまな分野の本に触れ、知識を培ってきた「つゆと」を呼んだ。一緒に「買いかぶる」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/つゆと

子供の頃からの筋金入り読書好きライター。むずかしい言葉や複雑な描写に出会っても、ねばり強く読みこんで理解することをポリシーとする。言葉の意味も、妥協なくていねいに解説していく。

「買いかぶる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「買いかぶる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「買いかぶる」の意味は?

「買いかぶる」には、次のような意味があります。

1.人物を実際以上に高く評価する。
2.品物を実際の価値よりも高く買う。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「買い被る」

「買いかぶる」とは、人のことをその実力より高く評価することです。例えば「君は優秀だから、これまで大きな失敗なんてしたことないだろう」という言葉に対し「買いかぶるのはやめてください」などと使います。他人に対しても「彼女のことをちょっと買いかぶりすぎなんじゃない?」などと使いますね。

しかし「私は彼女を買いかぶっている」と使うのは誤りです。自分が「買いかぶる」場合は、「その実力を知らずに高く評価してしまっていた」という過去にしか使えませんよ。「私は彼女を買いかぶっていた」と使うのは問題ありません。

上の2の意味は「買いかぶる」のもともとの意味。明治時代頃までは「実際の価値より高い値段で買う」という意味で使われていましたが、現代ではもっぱら1の意味で使います。

「買いかぶる」の語源は?

次に「買いかぶる」の語源を確認しておきましょう。「買いかぶる」を漢字で書くと「買い被る」。「被る」は「被害を被る(こうむる)」の「被る(こうむる)」と同じ字であり、「本来しょわないで良いものをしょいこむ」という意味があります。

上でも述べたとおり「買い被る」は、もともとは「実際の価値より高い値段で買う」という意味で使われていました。買うことで被害を背負わされてしまうことから、「買い被る」という言葉が生まれたのでしょう。

不当に高い値段で買ってしまうことから、明治時代頃には「人を信用しすぎてしまう」という意味に変わっていきました。「人を実力より高く評価する」という意味につながりますね。

\次のページで「「買いかぶる」の使い方・例文」を解説!/

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