

この言葉の代表的な英訳は「heartless」だが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。
個別指導塾の元講師で、受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んだ。一緒に「血も涙もない」の英訳や使い方を見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/さとみあゆ
個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。
「血も涙もない」の意味と使い方は?
人間はケガをすれば血が出ますね。感情的になった時には涙も出ます。その「血」も「涙」もないとは、どういう意味なのでしょうか。それでは、「血も涙もない」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。
「血も涙もない」の意味
「血も涙もない」には、次のような意味があります。
全く人情味がない。冷酷そのものである。「―・い借金の取り立て」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「血も涙もない」
「血も涙もない」の使い方・例文
「血も涙もない」は冷酷で思いやりがない様子を指す言葉です。人間の体に流れているはずの血液がなく、涙もないということは、人間ではなく無生物を表していると考えられますね。つまり「血も涙もない」とは、人間的な温かみや感情がない、まるで機械のように冷徹なさまを表しています。
次に「血も涙もない」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.小さな子どもや動物を虐待するなんて、血も涙もない人間のすることだ。
2.今年大学を卒業できなかったのは、あの血も涙もない教授が卒論の単位をくれなかったからだ。
3.彼女のような血も涙もない人が先頭に立ってクラスメートをいじめたのだ。
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