

端的に言えばボトルネックの意味は「物事の難関」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んだ。一緒に「ボトルネック」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/Hata
以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。
「ボトルネック」の意味は?
「ボトルネック」には、次のような意味があります。
《瓶の首が狭いところから》
1.物事の進行の妨げとなるもの。難関。隘路 (あいろ) 。ネック。
2.道路で、いつも混雑するところ。車線の減少箇所や開かずの踏切など。
3.コンピューターやネットワークの高速化などの性能向上を阻む要因。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ボトルネック」
「ボトルネック」とは、英単語の「bottleneck」に由来する外来語。「bottleneck」とは、瓶の入り口付近の細くなった部分のことで、「bottle(瓶)」と「neck(首)」から成る言葉です。瓶の首部分が細くなっていると、中身の液体も出が悪くなってしまいます。そのため、その形状をたとえて“物事が混雑する部分”や“狭い通路”のこと、転じて“障害”を意味して使われるのが「ボトルネック」です。
とくにビジネスにおいては、物事の流れを防ぐ部分としてマイナスイメージで用いられます。製造工程の生産性や、経営目標の未達成要因、物事のスピードの低下を招く原因を指して「ボトルネック」という言葉が使われ、ビジネス上の課題や障害として認識されるのです。
「ボトルネック」の使い方・例文
「ボトルネック」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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