

端的に言えば突飛の意味は「並み外れて風変わりなさま」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ドラマやアニメなど、数多くの映像字幕を作成した経験があるNagiを呼んだ。一緒に「突飛」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Nagi
映像翻訳スクール出身。翻訳、チェッカー以外にも、CC字幕(クローズドキャプション)の制作多数。言葉を文字で表現する「字幕」の世界に数多く触れてきた経験を活かして、分かりやすく解説する。
「突飛」の意味や語源・使い方まとめ

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「突飛」の読み方は「とっぴ」です。言葉は知っていても、漢字で書いたことがあるという人は少ないのではないでしょうか。
それでは早速「突飛」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「突飛」の意味は?
まず、国語辞典に記載されている意味を見てみましょう。「突飛」には、次のような意味があります。
並み外れて風変わりなさま。また、あまりにも思いがけないさま。奇抜。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「突飛」
「突拍子もない」という表現も「突飛」と同義です。ここでの「ない」は否定ではなく強調。「突拍子」という言葉自体に「調子外れなこと」という意味があります。そこに「ない」がつくことで「とんでもなく調子外れなこと」という意味になるというわけです。「突飛」と「突拍子」、合わせて覚えておくと良いでしょう。
「突飛」の語源は?
次に「突飛」の語源を確認しておきましょう。「突」は「ある部分だけが飛び出ている」ことを表す字です。ここから転じて「予想外のことが急に起こる」という意味合いも持っています。「思いがけないさま」という「突飛」の意味に、うまく当てはまりますね。とはいえ、「突飛」も「突拍子」も日本語独自の熟語。漢字で組み立てられた漢語ではないそうです。
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