
「仔細」ってどう使うの?
「仔細」の使い方は以下の例を参考にしてください。
1.仕事の話に関しては、私は「仔細」を知らないので本人に聞いてください。
2.この企画は彼女に白羽の矢を立てるつもりだったが、「仔細」があって頼めなくなってしまった。
3.彼の言い分は理想ではあるが、現実のことを考えると「仔細」が多すぎる。
1は「細かい事情」という意味の「仔細」です。「知らない」という言葉を続けると、「詳しくは知らない」という意味になります。2番は「特別な事情」という意味の「仔細」です。3番は話の流れに逆らうという意味の「仔細」であり、「異議」ではなく「障害になる事情」という意味で「仔細」を使った例になります。
さまざまな「仔細」の類義語

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「仔細」にはさまざまな類義語がある言葉です。ほぼ同じ意味の言葉が多いため置き換えが簡単である反面、同じような言い回しが多く混同しやすいという側面もあります。本記事で紹介する以外にも、シンプルな意味を持つ 「仔細」には多くの類義語がありますので、調べるて頭に入れておくと便利です。
「仔細」とほぼ同じ?「詳細」
「詳細」は「仔細」に非常に近しい類義語であり、ほぼ同様の意味と言っても差し支えありません。意味は読んで字のごとく、「詳しく細かいこと」という意味です。日常的に出てくる言葉であるため、知っている人も多いでしょう。
ただし、ほぼ同様の意味と言ってもそれは「仔細」において「詳しい事情/細かい事情」という意味に限っての話です。「詳細」という言葉に「特別な事情/反対意見」という意味もあるというわけではありません。
「仔細」と部分的に被る「委細」
「委細」も「仔細」の類義語のひとつであり、読み方は「いさい」です。「委細」には意味が2つあり、そのうちのひとつが「詳しく細かいこと」という意味になります。「仔細」も同様の意味を持つため、部分的にまったく同じと言えるわけです。
ただし、「委細」のもうひとつの意味は「仔細」とまったく違っており、「すべて/もろもろのことを含めて」という意味になります。総合的にひっくるめて、というニュアンスになりますが、「仔細」はそのようなニュアンスはまったく持っていません。どこが同じでどこが違うのか、きちんと覚えておきましょう。
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