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「一蓮托生」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「一蓮托生」について解説する。

端的に言えば一蓮托生の意味は「結果にかかわらず、行動や運命を共にすること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

放送局の制作現場の最前線で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んだ。一緒に「一蓮托生」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「一蓮托生」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「一蓮托生」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「一蓮托生」の意味は?

「一蓮托生」には、次のような意味があります。

1.仏語。死後、極楽の同じ蓮華の上に生まれること。

2.結果はどうなろうと、行動や運命をともにすること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「一蓮托生」

「一蓮托生」には、2つの意味があります。まずは仏教の考え方に由来するもので「死後、極楽浄土で同じ蓮の花の上で身を寄せ合おう」というものです。生前に徳を積んだものが死後に行けるという「極楽浄土」の世界の中で、また一緒になりましょうという意味になります。

そして、もう一つが「結果はどうなろうと、行動や運命をともにすること」です。何人かで同じ行動をすることによって、運命を共にすることを決めたさまを表して使われます。しかし、「一蓮托生」はどちらかといえば、待ち受ける運命や結果が良いものではなく、悪い方向になる可能性が高い場合に使われる言葉です。さらに言えば、「仮に悪い結果になるとしても、行動や運命を共にするのだ」という覚悟を持っている時に使われます。

「一蓮托生」の語源は?

次に「一蓮托生」の語源を確認しておきましょう。

この言葉は仏教のとりわけ「浄土思想」に由来しています。生前に善い行いをしたものは、死後に極楽浄土に行くことが出来るという考え方が浄土思想の基本です。そのうえで、「一蓮托生」とは、その極楽浄土に咲く「一輪の蓮の花」の上に寄り集まって生きましょうという誓いを立てるということを表しています。

蓮の花とは、仏様が座る蓮の花の形をした神聖な台座のことです。つまり、「一蓮托生」とは、複数の人間が「死をも覚悟の上」で運命を共にして行動をするというニュアンスが込められています。

\次のページで「「一蓮托生」の使い方・例文」を解説!/

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