国語言葉の意味

【慣用句】「鰻の寝床」の意味や使い方は?元広報紙編集者が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「鰻の寝床」について解説する。

端的に言えば鰻の寝床の意味は「間口が狭くて奥行きのある家」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

自治体広報紙の編集を8年経験した弘毅を呼んだ。一緒に「鰻の寝床」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/八嶋弘毅

自治体広報紙の編集に8年携わった。正確な語句や慣用句の使い方が求められるので、正しい日本語の使い方には人一倍敏感。

「鰻の寝床」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「鰻の寝床」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「鰻の寝床」の意味は?

「鰻の寝床」には、次のような意味があります。

間口が狭く、奥行きの深い家や場所のたとえ。

出典:明鏡国語辞典第三版(大修館書店)「鰻の寝床」

「鰻の寝床」とは京都や大阪で広まった間口が狭い庶民の家屋や土地のことです。鰻の生態はいまだよくわかっていませんが、まるで鰻の体のような形をうまく表現しており、一度耳にすればどのような建物か想像できるでしょう。「鰻」が常用漢字表にないため「うなぎの寝床」とも書きます。間口が狭いと一見使いにくそうですが、奥行きがあるため案外広く感じるものです。天窓や吹き抜けを設けて採光もよく工夫されています。また京都の町家では玄関から奥へ行くと直接外へ出ることができるため風通しがよく、通風面も十分考えられていました。

「鰻の寝床」のような建物はその間取りをうまく活かしてそれぞれの家に合わせて各部屋をつなぐ動線を考え、利便性に富んだ生活ができるように考えられています。

「鰻の寝床」の語源は?

次に「鰻の寝床」の語源を確認しておきましょう。これはかなり歴史を遡ることになります。安土桃山時代から江戸時代にかけて、幕府の指示により賦課金を出すことになっていました。現代でいうところの税金ですね。これを一軒一軒の家が出し合い、有事の際に備えて蓄えていたそうです。その負担額が間口の広さによって決められていたため、少しでも負担を減らしたい人たちは間口を狭く設計して家を建てたため現在の「鰻の寝床」のような建物がたくさん建てられました。

その際商人や職人などお客さんに接する機会が多い人は、なるべく通りに面した場所を希望したため間口の狭い家がずらりと軒を連ねることになったのです。これが「鰻の寝床」と言われる物件が京都や大阪に多い理由と言われています。

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