国語言葉の意味

「頑な」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

・どんな優しい人にでも頑固な一面はあるから、人の意見を聞き入れらないと思っても仕方がない。

・クラスにとても頑固な人が居るが、関わると面倒な事が多くなるためなるべく関わらないようにする。

・頑固な頭痛に悩まされているので、病院でもらった薬を必ず飲むようにする。

その2「強情」

「強情」とは「ごうじょう」と読み、「意地が強く、一度こうと決めたらそれを守り通す、態度・様子」という意味。こちらも「頑固」とほぼ同じ意味と感じてしまいます。しかし、「頑固」は「自分の考えや態度を貫き通すこと」ですが、「強情」は「自分の考えなどを中々変えない」というニュアンスがあるのです。「頑な」「頑固」「強情」、それぞれ適した場面が異なるため、上手に使い分けていきましょう。

「頑な」の対義語は?

「頑な」の類義語や意味についてご紹介させて頂きましたが、対義語についても見ていきましょう。

「素直」

「頑な」の対義語には「素直」が挙げられます。「素直」とは、「ひがんだ所がなく、人に逆らわないこと。心が純真さを失っていないこと」という意味。周囲の意見を無下にせず、反発する事もなく受け入れる事を「素直」と表現します。「自分の主張や意見を曲げず、人の意見を聞かないさま」を表す、「頑な」の対義語と言っていいでしょう。

・彼は担任の先生の忠告に素直に従った。

・息子は素直な子に育った。

「頑な」の英訳は?

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「頑な」の意味や類義語について見ていきましたが、英語で表現する際に適している単語についても見ていきましょう。

「stubborn」

一般的には、「頑な」を英語で表現する場合、「stubborn」が適しているでしょう。「stubborn」とは、自分の考えを変えたり、何かを辞める事を嫌がる事を意味します。また、「頭が固い」を表現する際には、「hard-headed」が使われる事もあるため、あわせて覚えておくと便利でしょう。

・「彼は頑固な人だ」

 「He is a stubborn person」
 「He is a hard-headed person」

・「お父さんは頑固だから、話しにくい」

 「It’s hard to talk with my father because he isstubborn」
 「It’s hard to talk with my father because he is hard-headed」

「頑な」を使いこなそう

この記事では「頑な」の意味・使い方・類語などを説明しました。「頑な」は「意地を張って自分の主張や態度を変えないさま。」「 見苦しく劣っているさま。愚かで下品なさま。」「 不体裁なさま。ぎごちないさま。 」の3つの意味を持っています。主に現代では、1つ目の意味で使われる事が殆どです。

類義語としては「頑固」と「強情」が挙げられ、意味もほぼ同じになっています。「頑固」は自分の考えや態度など、「性格」を表す場合に用いられる事が多く、「頑な」は、人の意見を受け入れない、つまり状態や言動を表す場合に使うと覚えておくと、上手に使い分けることができるでしょう。

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