

端的に言えば今しがたの意味は「たった今」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
幼少期から様々な分野の本を読み続け、知識を深めてきた川瀬を呼んだ。一緒に「今しがた」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/川瀬
幼少期から多種多様な本を与えられて育ち、分からない言葉があれば辞書で引く癖がついていた。本を読み続けていく中で、細やかで表現力豊かな美しい日本語に魅了される。これまでの読書量を活かし、丁寧に言葉の意味を解説していく。
「今しがた」の意味や語源・使い方まとめ

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少し古い言葉という印象がありますが、日常生活からビジネスシーンまで、幅広いところで耳にする「今しがた」という言葉をご存じでしょうか。言葉の印象から、少し敬遠しがちですが、正しい意味と使い方を覚えると、とても使い勝手のいい言葉です。それでは早速「今しがた」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「今しがた」の意味は?
「今しがた」には、次のような意味があります。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「今しがた」
「今しがた」の意味は、「ちょうど今」「ついさっき」と現在から少し前までの事を指します。今ではないが、限りなく現在に近い事を表現する際に用いられ、今現在よりも少し前にある物事が起こった事を示せるのです。
「今しがた」の語源は?
次に「今しがた」の語源を確認しておきましょう。「今しがた」を漢字で表すと「今し方」。ごく最近の過去という意味を持つ「今」と、強調を表す助詞の「し」が組み合わさり、「今し」とすることで「たった今」「今さっき」を意味するのです。そして「方」は、「~の頃」「時節」などの時間の方向を表しており、この2つが組み合わさった言葉だと言われています。
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