
端的に言えば触発の意味は「ある刺激や影響を受けて行動や意欲を起こすこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
幼少期から様々な分野の本を読み続け、知識を深めてきた川瀬を呼んです。一緒に「触発」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/川瀬
幼少期から多種多様な本を与えられて育ち、分からない言葉があれば辞書で引く癖がついていた。本を読み続けていく中で、細やかで表現力豊かな美しい日本語に魅了される。これまでの読書量を活かし、丁寧に言葉の意味を解説していく。
「触発」の意味や語源・使い方まとめ

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「憧れの人」「優れた映画」などに影響を受けて、何か新しい事を始めてみたり、自分の生活が変わっていったりした経験はないでしょうか。そういった場面で使われる、「触発」という言葉があります。よく見聞きする言葉なので、「何かに影響される」となんとなくイメージがつく方も多いでしょう。しかし、「触発」には2つの意味がある事をご存じでしょうか。正しい意味と使い方を知る事は大切です。それでは早速「触発」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「触発」の意味は?
「触発」には、次のような意味があります。
1.物に触れて、発動・発射したり爆発したりすること。「魚雷が触発する」
2.なんらかの刺激を与えて、行動の意欲を起こさせること。「友人の研究に触発される」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「触発」
「触発」は「しょくはつ」と読み、意味は2つです。1つ目の意味は、物理的に何かの物に触れることで、発射したり爆発を起こしたり、「何らかの動き」が発生する事を指します。
2つ目の意味は、なんらかの作品や人物などに刺激を受け、行動を起こしたり意欲が沸いたりすること。外からの刺激や影響を受ける事で、ポジティブな行動を起こしたりするなどの変化を表現する事が出来ます。
2つの意味がありますが、日常会話やビジネスシーンなどでは、主に2つ目の意味で使われる事が多い言葉です。
「触発」の語源は?
次に「触発」の語源を確認しておきましょう。「触発」の元の意味は、「物理的に何らかのものに触れる事で、動きだしたり爆発が起こること」です。「ものに触れて動く」という意味から転じ、「何らかの作品や人物に刺激を受け、行動する意欲が掻き立てられること」も「触発」と表現するようになりました。
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