

端的に言えば青は藍より出でて藍より青しの意味は「弟子が師匠よりも優れた成果を出すことのたとえ」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
日本語学を学び学習ライターを経験したfleurを呼んだ。一緒に「青は藍より出でて藍より青し」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。
- 「青は藍より出でて藍より青し」の意味や語源・使い方まとめ
- 「青は藍より出でて藍より青し」の意味は?
- 「青は藍より出でて藍より青し」の語源は?
- 「青は藍より出でて藍より青し」の使い方・例文
- 「青は藍より出でて藍より青し」の類義語は?違いは?
- その1「氷は水より出でて水よりも寒し」
- その2「鳶が鷹を生む」
- その3「出藍の誉れ」
- 「青は藍より出でて藍より青し」の対義語は?
- その1「蛙の子は蛙」
- その2「瓜の蔓に茄子はならぬ」
- その3「血は争えない」
- 「青は藍より出でて藍より青し」の英訳は?
- その1「the student has become the master」
- その2「The student may surpass the teacher.」
- 「青は藍より出でて藍より青し」を使いこなそう
この記事の目次

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/fleur
小学校の頃の趣味は広辞苑を読むこと。日本語学を専攻し、出版社で校正を担当した経験も活かしわかりやすい日本語解説記事を発信する。
「青は藍より出でて藍より青し」の意味は?
「青は藍より出でて藍より青し」には、次のような意味があります。
《「荀子」勧学から》青色の染料は草の藍からとるが、それはもとの藍草よりももっと青い。弟子が師よりもすぐれていることのたとえ。出藍 (しゅつらん) の誉れ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「青は藍より出でて藍より青し」
染物をたとえに、教わる側の人物が指導者を上回ることをたとえたことわざです。
また学ぶことや努力によって持って生まれた以上の実力を手に入れることを指すこともあります。
キーワードは自分や師匠を「追い抜く、超えること」。悪い意味ではなく素晴らしいことだというニュアンスで使われます。
「青は藍より出でて藍より青し」の語源は?
次に「青は藍より出でて藍より青し」の語源を確認しておきましょう。
由来は辞書の意味でも述べられているように藍の草で染めた布がより濃く鮮やかな青色を発することからです。
これは中国の戦国時代の思想家である荀子の言葉で、本来は現代とは異なり信頼できる師の元でしっかり学問にはげむべきだ、という意味を持ちました。
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