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【慣用句】「ピンからキリまで」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「ピンからキリまで」について解説する。

端的に言えば「ピンからキリまで」の意味は「最低のものから最高のものまで」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んだ。一緒に「ピンからキリまで」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「ピンからキリまで」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ピンからキリまで」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ピンからキリまで」の意味は?

「ピンからキリまで」には、次のような意味があります。辞書や辞典で正確な内容を確認しましょう。

1.最上のものから最低のものまで、いろいろあるさま

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ピンからキリまで」

あなたは「ピンからキリまで」という表現を耳にしたことがあるでしょうか。「ピンからキリまで」とは、「最も良いものから最も悪いものまで幅広いさま」の意。「最高のものから最低のものまで」という商品の値段やものごとのクオリティー、価値などを言い表す場面で使用される表現です。日常会話で何気なく使っていた表現かもしれませんね。「ピンからキリまで」は「ピンキリ」と省略して使われることもありますよ。頭に入れておきたいですね。

「ピンからキリまで」の語源は?

次に「ピンからキリまで」の語源を確認しておきましょう。「ピンからキリまで」の「ピン」はポルトガル語の「pinta(ピンタ)」に由来するとされています。「pinta(ピンタ)」は「点」の意。後にカルタやさいころの目の「1」を示すようになり、現在の「第一番目や最上のもの」を表現するようになったと伝えられていますよ。

「キリ」の語源は2つの説が伝えられています。1つ目はポルトガル語の「cruz(クルス)に由来するという説」です。ポルトガル語の「cruz(クルス)」は「十字架」の意。十字架が派生して数字の「10」を示すようになり、今の「10=終わりや最低のもの」を表すようになったとされています。

2つ目は「天正カルタから由来する」説です。「天正カルタ」はポルトガル人から伝えられたカルタ遊びのこと。4種類の札が各12枚の計48枚で遊びます。1の札を「ピン」、最後の12の札を「キリ」と呼んでいたことから「ピンからキリまで=一番上から一番下のものまで」という意味を成すようになったと伝えられていますよ。ポルトガル語が関係しているとはなかなか興味深い慣用句です。豆知識として身につけておきたいですね。

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