この記事では「栴檀は双葉より芳し」について解説する。

端的に言えば栴檀は双葉より芳しの意味は「大成する人は幼い時から優れていること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は難関私大の文学部を卒業し、表現技法にも造詣が深い十木陽来を呼んです。一緒に「栴檀は双葉より芳し」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/十木陽来

難関私大の文学部卒ライター。現代文芸の表現技法を学びながら趣味で小説を書いたりもしてきた。その知識を使って様々な言葉の意味をわかりやすく丁寧に解説する記事を書いている。

「栴檀は双葉より芳し」の意味や語源・使い方まとめ

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皆さんは「栴檀は双葉より芳し」ということわざをご存じでしょうか? 初めて耳にしたという方も、中にはいらっしゃるかもしれませんね。それでは早速「栴檀は双葉より芳し」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「栴檀は双葉より芳し」の意味は?

「栴檀は双葉より芳し」には、次のような意味があります。

白檀(びゃくだん)は発芽のころから香気を放つ。大成する人は幼少のときからすぐれているというたとえ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「栴檀は双葉より芳し」

「栴檀は双葉より芳し」は難しい漢字が使われていますが、読み方は「せんだんはふたばよりかんばし」です。大成する者は幼少時代から並外れて優れているということをたとえたことわざとなります。「双葉」は「二葉」と書かれることもあり、また「栴檀双葉 (せんだんのふたば)」と四字熟語で書かれることもありますね。

つまり成人になってから人並み外れた功績や成果を残す人は、子供のころから抜きんでた能力を持っている、または大成する片鱗を見せているという意味です。また、幼いころから優れた才能を持っている子供は大人になって大成するだろう、ということを表現する言葉でもあります。

「栴檀は双葉より芳し」の語源は?

次に「栴檀は双葉より芳し」の由来を確認しておきましょう。「栴檀」は「せんだん」と読み、これは「白檀(びゃくだん)」のことを指します。「白檀」とはインド、インドネシア、オーストラリアなどで産出される香木の一種で、爽やかな甘い芳香が特徴です。

白檀は古くは紀元前5世紀ごろから既に高級な香木の一つとして扱われていました。成木となって芳しい香りを放つ白檀は双葉のころからも良い香りを放つとされていたことから、大成する人は幼少のころから優れていることのたとえとして「栴檀は双葉より芳し」と言われるようになりました。

\次のページで「「栴檀は双葉より芳し」の使い方・例文」を解説!/

「栴檀は双葉より芳し」の使い方・例文

「栴檀は双葉より芳し」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.難関私立大学卒で米国の大手物流企業に就職した健太は、子供のころから凡人場慣れの学力を持っていたらしい。栴檀は双葉より芳しというのは本当だな。
2.豪州在住の友人の娘は、大人も顔負けなピアノの素質を持っている。栴檀は双葉より芳しというから、成長したらぜひともピアニストとして人気を博してほしい。

例文1は既に大人になっている人物に対し、子供のころから異彩を放っていたことを表現するために「栴檀は双葉より芳し」ということわざが使われています。このように子供のころから優秀だった事実に対して用いられることが一般的です。

例文2は優秀な能力を持つ子供に対し、将来大成してほしいという願いを込めて「栴檀は双葉より芳し」ということわざを使っています。このように将来成功することが未確定であっても、願望として用いることが可能です。

「栴檀は双葉より芳し」の類義語は?違いは?

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「栴檀は双葉より芳し」と似た意味を持つことわざはたくさんあります。そのうちのいくつかをご紹介しましょう。

その1「蛇は寸にして人を呑む」

「蛇は寸にして人を呑む」は、優れた者は幼少のころから並外れた気迫を持っていることをたとえることわざです。蛇は体長が一寸(約3センチメートル)の小さい時から人を呑み込もうとする気迫を備えている、ということから来ています。「栴檀は双葉より芳し」とほぼ同じ意味ですが、こちらは幼少期の才能を指しているのに対し、「蛇は寸にして人を呑む」は幼少期の気迫やオーラを指すことが多いです。

\次のページで「その2「実のなる木は花から知れる」」を解説!/

その2「実のなる木は花から知れる」

「実のなる木は花から知れる」は、大成する人は幼少時から異彩を放っていることをたとえることわざです。咲いた花を見ればその木がよく実が付くかどうかがわかることから来ています。こちらは「栴檀は双葉より芳し」と同じく植物からきたことわざで、意味もほぼ同じです。

「栴檀は双葉より芳し」の対義語は?

「栴檀は双葉より芳し」とは反対の意味を持つことわざはたくさんあります。そのうちのいくつかをご紹介しましょう。

その1「大器晩成」

「大器晩成」とは大人物は通常よりも遅れて大成することを意味する四字熟語です。出典は『老子道徳経』となります。大成する人物は時間をかけてその能力を身に着け、晩年になってそれを発揮するというニュアンスで使われるので、幼少から神童と言われるような「栴檀は双葉より芳し」とは逆の意味であることが伺えますね。

その2「氏より育ち」

「氏より育ち」とは、身分や家柄よりもしつけや環境の方が人間の形成に大事であることをたとえることわざです。名家の出身ではない無名の子供であっても、周囲の環境や自らの努力によって大成できることを表します。

「栴檀は双葉より芳し」の英訳は?

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「栴檀は双葉より芳し」を表す英語表現はいくつかありますが、今回は「It early pricks that will be a thorn.」をご紹介します。

「It early pricks that will be a thorn.」

「It early pricks that will be a thorn.」は直訳すると「茨になる木は早くから刺す」となりますが、英語圏では「栴檀は双葉より芳し」と同じような意味で使われることわざとなります。茨は幼木のころからトゲを持つことから来ていますが、日本のことわざと同じく植物から来ていることは興味深いですね。

\次のページで「「栴檀は双葉より芳し」を使いこなそう」を解説!/

「栴檀は双葉より芳し」を使いこなそう

この記事では「栴檀は双葉より芳し」の意味・使い方・類語などを説明しました。ご覧になっていかがだったでしょうか。Study-Zのサイト内には、この他にも言葉の意味を解説する記事がたくさん投稿されています。たとえ今が優秀でも「栴檀は双葉より芳し」といって油断せず、ためになる記事をたくさん検索して知識と経験を積んでいきましょう。

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【ことわざ】「栴檀は双葉より芳し」の意味や使い方は?例文や類語を文学部卒Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「栴檀は双葉より芳し」について解説する。

端的に言えば栴檀は双葉より芳しの意味は「大成する人は幼い時から優れていること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は難関私大の文学部を卒業し、表現技法にも造詣が深い十木陽来を呼んです。一緒に「栴檀は双葉より芳し」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/十木陽来

難関私大の文学部卒ライター。現代文芸の表現技法を学びながら趣味で小説を書いたりもしてきた。その知識を使って様々な言葉の意味をわかりやすく丁寧に解説する記事を書いている。

「栴檀は双葉より芳し」の意味や語源・使い方まとめ

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皆さんは「栴檀は双葉より芳し」ということわざをご存じでしょうか? 初めて耳にしたという方も、中にはいらっしゃるかもしれませんね。それでは早速「栴檀は双葉より芳し」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「栴檀は双葉より芳し」の意味は?

「栴檀は双葉より芳し」には、次のような意味があります。

白檀(びゃくだん)は発芽のころから香気を放つ。大成する人は幼少のときからすぐれているというたとえ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「栴檀は双葉より芳し」

「栴檀は双葉より芳し」は難しい漢字が使われていますが、読み方は「せんだんはふたばよりかんばし」です。大成する者は幼少時代から並外れて優れているということをたとえたことわざとなります。「双葉」は「二葉」と書かれることもあり、また「栴檀双葉 (せんだんのふたば)」と四字熟語で書かれることもありますね。

つまり成人になってから人並み外れた功績や成果を残す人は、子供のころから抜きんでた能力を持っている、または大成する片鱗を見せているという意味です。また、幼いころから優れた才能を持っている子供は大人になって大成するだろう、ということを表現する言葉でもあります。

「栴檀は双葉より芳し」の語源は?

次に「栴檀は双葉より芳し」の由来を確認しておきましょう。「栴檀」は「せんだん」と読み、これは「白檀(びゃくだん)」のことを指します。「白檀」とはインド、インドネシア、オーストラリアなどで産出される香木の一種で、爽やかな甘い芳香が特徴です。

白檀は古くは紀元前5世紀ごろから既に高級な香木の一つとして扱われていました。成木となって芳しい香りを放つ白檀は双葉のころからも良い香りを放つとされていたことから、大成する人は幼少のころから優れていることのたとえとして「栴檀は双葉より芳し」と言われるようになりました。

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