国語言葉の意味

もう死語?「半ドン」の意味は?”ドン”って何?使い方を場面ごとに院卒日本語教師がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は「半ドン」について見ていくぞ。

「半ドン」という言葉を聞いたことがない人もいるかもしれないな。「半ドン」は、「授業や勤務が午前中で終わる日」を意味する言葉だ。今ではあまり使われないが、2001年前後までは一般的に使われていたらしい。

今回はそんな「半ドン」について、どのように使用されていたのかを場面ごとに、大学院卒の日本語教師・むかいひろきに解説してもらうぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で2年間働き、日本で大学院を修了した日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。

「半ドン」の意味は?

image by iStockphoto

「半ドン」の「ドン」って何?そう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。「半ドン」の意味について、辞書の記述を参考に見てみましょう。「ドン」には意外な意味が隠されています。

「半ドン」は「半ドンタク」の略

「半ドン」は国語辞典では次のような意味が掲載されています。

《ドンは「ドンタク」の略》勤務が午前中だけであること。また、その日。

「今日は―でございますから」〈紅葉・多情多恨〉

出典:デジタル大辞泉(小学館)はん‐ドン【半ドン】

国語辞典で「半ドン」は、「勤務が午前中だけであること。また、その日」という意味とされています。国語辞典では仕事での意味のみ掲載されていますが、実際には学校でも使われていました。学校で使用されていた場合は、「授業が午前中だけあること。また、その日」という意味になりますね。

「半ドン」の「ドン」は「ドンタク」の略語です。「ドンタク」は元々は「日曜日」「休日」という意味のオランダ語で、「zondag」とつづります。つまり「半ドン」という言葉は、「半ドンタク」の略語なのです。

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「半ドン」の「ドン」はオランダ語の「zondag」から来ているのか。英語ではないんだな。確かに、日本語のカタカナ言葉は、英語以外の言語から来たものも多いと聞く。

\次のページで「「半ドン」の語源・歴史を見てみよう」を解説!/

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