国語言葉の意味

「見切り発車」で人生がうまくいく?悪いだけではない意味や例文、類語・対義語などを元小学校教諭が解説

空襲から探る「見切り発車」

戦時中の話です。大阪の地下鉄は空襲の時でも、人々の避難用に走っていたという話があります。しかし地下鉄は軍事輸送に使われることも多く機密に関わるため、公式には避難には使われていないことになっているそうです。もしも話の通りに避難に使われていたのであれば、駅員や運転士が現場判断で走らせたということなのでしょうか。これこそ文字通りの「見切り発車」と言えるような気がします。

このような苦しい時代に見る「見切り発車」には良いも悪いもなく、ただ目の前の人を助けたいという思いが伝わってきますね。

現在の「見切り発車」とは

現実的に「見切り発車」の危険を考えてみましょう。信号が青に変わらないうちに発進する「見切り発車」をすると、他の道路から入ってきた車と衝突する危険があるのはもちろんのこと、渡り遅れの歩行者や自転車とも衝突する危険性も出てきます。ある実験では、通常で30分かかる市街地を急いで運転した場合に多くのドライバーは「5~10分は短縮できるだろう」と予測するのですが、実際には2分しか違わなかったというデータがあるのです。

こう考えると、現在の「見切り発車」はただただ危険な行為だと分かりますよね。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

時代をふり返るとやむを得ない「見切り発車」もあったようだが、今は現実的にはただただ危険なことだ。運転する際は絶対にやめてほしい。

「見切り発車」の類語・対義語

「見切り発車」の類語・対義語を見ていきましょう。

類語:「時期尚早」事をするには早すぎる

「見切り発車」の類語は、四字熟語の「時期尚早(じきしょうそう」が当てはまります。

ある事を行う時期としては、まだ早すぎること。

出典:コトバンク(デジタル大辞泉)

実際に「電車やバスを発車させる」ほうの意味ではなく、「十分に議論がなされていのに物事を行う」ほうの意味ですね。四字熟語で状況を端的に表しています。せひ覚えておきたいですね。

対義語:「石橋をたたいて渡る」念には念を入れて確認してから行う

「見切り発車」の対義語は、ことわざの「石橋(いしばし)をたたいて渡る」が当てはまります。

次のページを読む
1 2 3 4
Share: