この記事では「目敏い」について解説する。

端的に言えば目敏いの意味は「見つけることが早い」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元国語科教員のminを呼んです。一緒に「目敏い」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/min

高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターを目指して勉強中。

「目敏い」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「目敏い」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「目敏い」の意味は?

「目敏い」には、次のような意味があります。

め‐ざと・い
[形][文]めざと・し[ク]

1 見つけるのが早い。目が早い。

2 目が覚めやすい。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

めざとい」という読み方で、漢字表記は「目敏い」のほか「目聡い」と表記することもあります。「見つけることが早い」の他、「目が覚めやすい」という二つの意味を持っている言葉です。

また「見つけることが早い」という意味の「目敏い」は、文脈によっては少し皮肉を含んだ表現となります。

「目敏い」の語源は?

次に「目敏い」の語源を確認しておきましょう。語源は漢字を詳しく見てみるとよくわかります。

「敏」の中にある「」という字は「暗い」という意味を持つ字です。「まだ暗いうちのような意識にはっきりのぼらないうちに事が済むさま」から転じて「すばやい」という意味を持つようになったと言われています。「俊敏」「敏感」など、「早い」に関連する熟語にも多く用いられていますね。

「目敏い」もそのうちの一つで、「目が早い」つまり「見つけるのが早い」「目覚めるのが早い」の意を持っているということです。

\次のページで「「目敏い」の使い方・例文」を解説!/

「目敏い」の使い方・例文

「目敏い」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼は人混みの中からでも目敏く自分を見つけてくれた。
2.彼女は次に人気が出そうな商品を目敏く見出せる。
3.歳を重ねると、なぜだか目敏くなるものだ。

目が早い」「見つけるのが早い」という意味で使う場合は、1・2のような形で用いられます。観察眼が鋭く、「数多くの中から関係のあるものを素早く見つけられる」ということですね。

一方で3は、「目が早い」という意味はもちろん、「目が覚めやすい」と解釈しても意味が通ります。こうした場合は前後の文脈から適切な意味を判断することが必要になるでしょう。

注意したいところは、前者の意味でとると少し皮肉を含んだ表現にもとれてしまうところです。「他人や相手の悪いところがすぐに目につく」というような意味で受け止められる場合があります。

悪口だと勘違いされないように、くれぐれも、使う場面には注意しましょう。

「目敏い」の類義語は?違いは?

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ここからは「目敏い」の類義語を紹介していきます。微妙なニュアンスの違いも合わせて紹介しますので、チェックしてみてください。

その1「鼻が利く」

「目」ではなく「鼻」を用いた表現ですが、「目敏い」と共通いしてる部分は「少ない情報から事柄を見つけ出すことができるさま」を示す点です。

違いとしては、「目敏い」は「すばやく見つける」という意味が強調されている一方、「鼻が利く」は「わずかな兆候にも気が付ける」状態を示すというところにあります。

「いくつもの中からすばやく何かを見つける」という場合には「目敏い」、「ちょっとしたことにも敏感に何かを感じとれる」という場合には「鼻が利く」を選ぶというように、使い分けがしっかりできるようにしておきましょう。

\次のページで「その2「勘が鋭い」」を解説!/

その2「勘が鋭い」

日常会話でもよく使う表現ですが、改めて意味を確認してみましょう。「勘」は「物事を直感的に感じ取る心のはたらき」で、それが敏感なさまを「勘が鋭い」といいます。

「少ない情報からなにかを見出せる」という点では「目敏い」と共通している部分もありますが、「勘が鋭い」というのはあくまで「直感」であり、なにか大きな根拠や確証がない状態で言ったり思ったりしたことが、たまたま真実だったという場合に用いられる表現です。

「目敏い」の場合は「実際にすばやく発見すること」ですので、「感じ取ったこと」なのか「実際に見つけたこと」のか、という違いがありますので、覚えておきましょう。

「目敏い」の対義語は?

ここでは「目敏い」の2つの意味に対応した、それぞれの対義語を紹介します。

その1「鈍感」

まずは「見つけるのが早い」の対義語としてこの「鈍感」という言葉を紹介します。

「見つけるのが早い」は言い換えると、「敏感である」と言い換えることができるので、そこから連想して考えると「鈍感」は反対の意味の一つとして挙げれられるでしょう。

その2「寝汚い」

いぎたない」と読むこの漢字は、「寝坊だ」「眠りこけていてなかなか目覚めない」という意味です。古文単語帳の中で目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。古文で出てくる「いぎたなし」と同じ意味で現在でも使うことができる表現です。

「目敏い」の二つ目の意味である「目が覚めやすい」という意味の反対語としてこの言葉を挙げることができます。

「目敏い」の英訳は?

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最後に、「目敏い」の英訳を紹介します。どんな表現で訳すことができるでしょうか。

「目が早い」「目が覚めやすい」の英語表現

「目敏い」にそのまま対応する英単語は存在しませんが、それぞれ「見つけるのが早い」と「目が覚めやすい」という日本語をヒントに英語訳を考えてみるといいでしょう。

まずは「見つけるのが早い」の意味での「目敏い」ですが、これは「見つける」という表現の「pick out」や「spot」に、「早い」という意味の「quickly」を付ければ完成です。

次に「目が覚めやすい」ですが、こちらは「目覚める」の「awake」に「すぐに、簡単に」という意味の「easily」を付加すれば、意味が通ります。

以下に例文を用意いたしましたので、ぜひ参考にしてみてください。

\次のページで「「目敏い」を使いこなそう」を解説!/

He quickly picked out (spotted) you in the crowd.
彼は群衆の中から目敏くあなたをを見つけた。


People are easily awakened when they get old.
年をとると目敏くなる(目が覚めやすくなる)。

「目敏い」を使いこなそう

この記事では「目敏い」の意味・使い方・類語などを説明しました。

まずは2つの意味があることを覚えておく必要があります。「目が早い」という意味しか知らないと、コミュニケーションに齟齬が起こることもあるかもしれません。これは英語に訳す時も影響します。この機会にしっかりと理解しておくようにしておきましょう。

その他、漢字にも2種類の表記の仕方がありましたね。どちらの漢字を目にしても、問題なく解釈できるように覚えておきましょう。

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「目敏い」の意味や使い方は?例文や類語を元国語科教員がわかりやすく解説!

この記事では「目敏い」について解説する。

端的に言えば目敏いの意味は「見つけることが早い」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元国語科教員のminを呼んです。一緒に「目敏い」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/min

高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターを目指して勉強中。

「目敏い」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「目敏い」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「目敏い」の意味は?

「目敏い」には、次のような意味があります。

め‐ざと・い
[形][文]めざと・し[ク]

1 見つけるのが早い。目が早い。

2 目が覚めやすい。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

めざとい」という読み方で、漢字表記は「目敏い」のほか「目聡い」と表記することもあります。「見つけることが早い」の他、「目が覚めやすい」という二つの意味を持っている言葉です。

また「見つけることが早い」という意味の「目敏い」は、文脈によっては少し皮肉を含んだ表現となります。

「目敏い」の語源は?

次に「目敏い」の語源を確認しておきましょう。語源は漢字を詳しく見てみるとよくわかります。

「敏」の中にある「」という字は「暗い」という意味を持つ字です。「まだ暗いうちのような意識にはっきりのぼらないうちに事が済むさま」から転じて「すばやい」という意味を持つようになったと言われています。「俊敏」「敏感」など、「早い」に関連する熟語にも多く用いられていますね。

「目敏い」もそのうちの一つで、「目が早い」つまり「見つけるのが早い」「目覚めるのが早い」の意を持っているということです。

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