
その2「煩悶」
「煩悶」は「はんもん」と読み、心理的・身体的な苦しみなど、色々と苦しみ悩むことを意味する言葉です。「悶々」と同様に、「悶」という漢字が使われていることで、その苦しみの度合いが強いということがわかります。
また、「煩悶」は煩わしく悶えるということなので、苦しみが外にまで現れてしまうのがポイント。そのため、胸の内で悩み苦しむ「悶々」とは異なるので使い分けられるように覚えておきましょう。
1.犯した罪の大きさに気づき、罪悪感に煩悶し続ける。
2.身分の違いのせいで報われない彼女との恋に一人煩悶する。
3.いじめられていたあの子に手を差し伸べることができなかったと、今も煩悶たる思いに駆られることがある。
その3「見悶える」
「身悶える」は「みもだえる」と読み、苦しんで体をゆすり動かすことを意味する言葉です。これは、体がねじれてしまうほど苦しみの度合いが強いことを表します。そのため、「悶々」のように内の中で苦しむのではなく外に出るほど苦しい状態なのだと覚えておきましょう。しか
1.彼女の突然の死に、身悶えして嗚咽を漏らし続ける。
2.突然腹痛に襲われ、あまりに激しすぎる痛みに見悶えする。
その1「ほっこり」
「ほっこり」とは、ホカホカと温かい様子や色艶がよく鮮やか様子、温かく落ち着くさまを意味する言葉です。この言葉は、ものが温かい様子を表す以外に、心が安らいだり癒されたりして落ち着いている心理的な状態を表したり、体がぽかぽかと温まって落ち着くなどの身体的な状態を表したりする際に使用されます。なお、色艶がよく鮮やかという意味は現代ではほとんど使われていないので念のため覚えておきましょう。
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