
1.悶々とした思いが晴れないまま出社した。
2.彼が浮気しているのではないかと思うのだが、証拠がないので悶々としている。
3.悶々と考え込むだけでは何も解決できないが、そうとわかっていても動き出す気になれない。
ここでは3つの例文を挙げました。いずれも、並々ならない苦しみを胸の内に抱えた状態を表しています。なお、「悶々」はそれ単体で使用されることはあまりありません。例文で挙げている「悶々とした悩み」のように「悶々とした~(名詞)と名詞につなげて使用されたり、「悶々と考える」のように「悶々と~(動詞)」と動詞につなげて使用されたりすることが多いので覚えておきましょう。
その1「鬱々」
「鬱々」は「うつうつ」と読み、「悶々」と似た意味を持つ言葉です。心がふさいで晴れ晴れとしない精神状態を表す際に使用されます。憂鬱な気分を現す「鬱」という漢字が繰り返し使われていることで、心がふさいだ状態の程度がとても強いことを示しているのです。
また、「鬱々」には草木が生い茂る様子を表す意味もあります。この意味は「悶々」にはないので、一緒に覚えておきましょう。
1.仕事で大きいミスをして周りに迷惑をかけてしまい、鬱々とした気持ちになる。
2.清々しい天気なのに、昨夜の彼女との喧嘩が尾を引いて鬱々とした気持ちだ。
3.暗くドロドロしたシーンの多いこの映画は、観た人を必ず鬱々とした気持ちにさせることで有名だ。
\次のページで「その2「煩悶」」を解説!/