国語言葉の意味

【故事成語】「烏合の衆」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

「烏合の衆」の使い方・例文

「烏合の衆」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.夕食を食べながら会社のプロジェクトのことで愚痴を言っていると、妻に「チームのメンバーはみんな有名大学卒業で専門知識もあるのに…やっぱりそのメンバーを上手くつなげる人がいないと、いくら能力のある人の集団でも烏合の衆になっちゃうね」と言われてしまった。

2.スマホを触っている奴、寝ている奴、マンガを読んでいる奴、学習塾のテキストを開いている奴…前では文化祭の実行委員が実行委員会で決まったことを報告しているが、真面目に興味をもって聞いている奴なんて誰もいない。教室にいる学生達は皆無秩序に好き勝手なことをしている。この状態はまるで烏合の衆だ。

3.最近国会関連のニュースを見たが、与野党とも本気で論戦を戦わせようとしているようには見えない。あの国会内でひしめきあっている議員たちはただの群集…烏合の衆だ。

例文1は優秀な人間がどれだけ集まっても、その能力を活かすことができなければただの集団になってしまうということを「烏合の衆」という言葉で表しています。

例文2で「烏合の衆」が表しているのは文化祭実行委員の話を聞く場であるのに、クラスメートは各自勝手なことをしているということ。クラスメートというよりは寄り集まり状態です。学生時代には「一生懸命」や「団結」といった言葉を「ダサい」と感じる時期がありますね。そう感じる背景には「一生懸命やってうまくいかなかったら格好悪い」とか「団結を呼び掛けて、みんなが応えてくれなかったら恥をかくことになる」といった思いがある場合が多いのです。

例文3は熱のこもった有意義な議論が行われるはずの国会で、議員たちは論戦しようとしているようには見えず、彼らはただそこに集まっている群集にすぎないということを「烏合の衆」を使って表現しています。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

ここで「群衆」と「群集」の違いを説明しよう。

「群衆」の対象となるのは基本的に人間だ。人間が集まっている状態を「群衆」という。それに対して「群集」の対象となるのは人間だけとは限らない。人間だけでなく、生き物全般に用いる言葉が「群集」だ。

そして「群衆」が名詞として用いられるのに対し、「群集」は「群集する」というように動詞として用いられるぞ。

「烏合の衆」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

「ただ集まっただけの群衆」という意味をもつ「烏合の衆」にはどのような類義語があるのでしょうか。

「有象無象」

種々雑多なつまらない人々の集まりという意味。この言葉は集まっているそれぞれの人が取るに足らない人間であるということを表しています。

それに対し「烏合の衆」は集まった人々がつまらないのではなくその集団が統制のとれていない、ただの群衆であるということを表しているのです。

\次のページで「「烏合の衆」の対義語は?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: