国語言葉の意味

「謹む」の意味や使い方は?例文や類語を元国語科教員がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「謹む」について解説する。

端的に言えば謹むの意味は「うやうやしくかしこまる」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元国語科教員のminを呼んだ。一緒に「謹む」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/min

高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターを目指して勉強中。

「謹む」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 45759278

それでは早速「謹む」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「謹む」の意味は?

「謹む」には、次のような意味があります。

つつし・む【慎む/謹む】
[動マ五(四)]

1 あやまちや軽はずみなことがないように気をつける。慎重に事をなす。

2 度をすごさないようにする。控えめにする。節制する。

3 (「謹む」と書く)うやうやしくかしこまる。

4 物忌みする。斎戒する。

謹む」は「うやうやしくかしこまる」という意味です。「つつしむ」で調べると、多くの辞書で「慎む」という漢字とセットで解説されています。しかし、よく読んでみると「謹む」と表記されるのは4つの意味のうち「うやうやしくかしこまる」という場合に限定されていることがわかるはずです。

まずは「慎む」という漢字との使い分けられるようになる必要があります。どちらの漢字を表記するかによって意味が変わりますので、注意しましょう。

「謹む」の語源は?

次に「謹む」の語源を、漢字から紐解いていきましょう。

「謹む」の「言(ごんべん)」を除いた右側の部分は「きん」と読む漢字です。この漢字は、「土」と「黄」がセットになっており、ネバネバした土、つまり粘土を表しています。そんな漢字と「言」が合わさったこの「謹」という漢字は、「言葉を塗りこめるように控えめな態度をとる」という意味として使われるようになったのです。

それが現在では、「控えめ」とは言っても「慎む」と区別され、「うやうやしくかしこまった態度」という意味での「控えめ」を指す表現として使われています。

\次のページで「「謹む」の使い方・例文」を解説!/

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