理科生物細胞・生殖・遺伝

種子植物の「重複受精」とは!被子植物特有の受精方法?現役講師がサクッとわかりやすく解説します

よぉ、桜木建二だ。今回は「重複受精」というキーワードをテーマに勉強していきたい。

高校の生物学、種子形成についての内容でこの用語が登場する。種子ができるまでの過程のうちでも、非常に重要な現象なのだが…細胞の名前など覚えることも多く、苦手とする生徒も少なくない。一つ一つの名称や流れをしっかり確認していけば、それほど複雑ではないんだ。

大学で生物学を学び、現在は講師としても活動しているオノヅカユウに解説してもらおう。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/小野塚ユウ

生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。

1.重複受精

重複受精(ちょうふくじゅせい)とは、被子植物が受精するとき、胚のうの2か所で同時に受精が起きる現象のことを言います。これは、被子植物に特有の受精方式です。

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ちなみに、「じゅうふくじゅせい」と読まれることもあるようだ。

被子植物で”受精”がおきると、その後何ができるでしょうか?動物であれば次世代の子どもができますが、被子植物では種子(いわゆる”種”)が形成されます。

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植物の種子形成過程は、高校の生物で学習する内容だな。

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