「怒涛の〇〇」っていう表現はよく聞くよな。俺をはじめとして、文脈から『すごい勢い』ってニュアンスを感じ取っているやつも多いでしょう。ですが辞書にある意味をきっちり把握して、漢字の意味まで説明できるか?そこまでできるやつは、あまりいないんじゃないか。ちなみに俺は無理です。
そこで今回は、頭の中でいらないことばかり怒涛のごとく考えている、うだつの上がらないライターのぷーやんを呼んです。「怒涛」の意味と使われ方について、説明してもらう。
- まずは「怒涛」の意味から紹介!
- 辞書でみる「怒涛」
- 「怒涛」の使い方を例文でみてみよう!
- 「怒涛」の類義語3選!
- 波乱:穏やかな状態が崩れて、乱れていること
- 激変:急激に変化すること
- 畳み掛ける:余裕を与えずにはたらきかける
- 「怒涛」の対義語はなにがある?
- さざ波:細かく立つ波
- 平穏:変わったこともなく、穏やか
- 静謐:静かで安らか
- 「怒涛」の英語表現は?
- angry waves:怒涛
- rage:激怒・猛烈
- hectic:興奮した
- ドイツ文学にも登場?四字熟語「疾風怒涛」
- 「疾風怒涛」の意味とは?
- 「疾風怒涛」はドイツ文学の革新運動のこと!
- 「怒涛」の中にもしっかり自分を持つことが大切
この記事の目次
ライター/ぷーやん
webライター歴6年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。気にしないほうがいいことばかり、怒涛のように考えてしまう癖を持つ。
辞書でみる「怒涛」
見慣れない漢字が使われている「怒涛」。辞書引きするには、読み方を知っておかないといけないですよね。「怒涛」は「どとう」と読みます。「怒濤」と表記されることも。「涛」と「濤」は異体字と呼ばれる関係で、「濤」を簡略化して「涛」の字ができました。前置きが長くなりましたが、辞書で「怒涛」を引いてみましょう。
荒れ狂う大波。また、はげしい勢いで押し寄せるようすのたとえ。「逆巻く―」「―のごとく進撃する」
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「怒涛」
激しい勢いをイメージさせる「怒涛」は、大波を比喩した言葉だということですね。実は「涛」という字には、「大きい波」という意味があります。「怒涛」は、大きい波がいかり狂ったように打ち付ける様子から、強烈な勢いをもって迫ってくることを表現した言葉と言えそうです。
「怒涛」の使い方を例文でみてみよう!
次に、「怒涛」の使い方を例文でご紹介します。
1.怒涛の攻撃を終始緩めることなく、相手チームに反撃のすきを与えずに圧倒した。
2.『定価の50%以上OFF』を謳った安売りに、怒涛の如く人々が押し寄せた。
3.この1年半は、家の新築・出産・復職と、怒涛の日々を過ごした。
いずれの例文も、目が回るような物事の展開があったことを示していますね。例文1のようにスポーツでは、完膚なきまでに相手を叩きのめすことも礼儀です。例文3は人生の大きなイベントが重なって、大変な日々を過ごしていたことが伺えますね。乳幼児の子育ては、アパートのような集合住宅で隣人に気を遣いながらやるよりも、思い切って一軒家に引っ越したほうが、ストレスフリーでのびのびできるかもしれません。
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