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【四字熟語】「一場春夢」の意味や使い方は?例文や類語を文学部卒Webライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「一場春夢」について解説する。

端的に言えば一場春夢の意味は「人生の栄華が、きわめてはかなく消えてしまうこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は難関私大の文学部を卒業し、表現技法にも造詣が深い十木陽来を呼んだ。一緒に「一場春夢」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/十木陽来

難関私大の文学部卒ライター。現代文芸の表現技法を学びながら趣味で小説を書いたりもしてきた。その知識を使って様々な言葉の意味をわかりやすく丁寧に解説する記事を書いている。

「一場春夢」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 19723636

皆さんは「一場春夢」という四字熟語をご存じですか? 「一場春夢」は「いちじょうしゅんむ」と読みます。初めて見た、という方はこの記事を読んで「一場春夢」のことを学んでいってくださいね。それでは早速「一場春夢」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「一場春夢」の意味は?

「一場春夢」の意味を、二冊の四字熟語辞典から引用してご紹介します。

人生の栄華が、きわめてはかなく消えてしまうことのたとえ。ひとときだけの短い春の夜に見る夢の意から。

出典:新明解四字熟語辞典(三省堂)「一場春夢」

春の夜の夢のように、その場限りであること。人生の栄華のきわめてはかないことのたとえ。

出典:四字熟語辞典(学研)「一場春夢」

どちらの辞典にも短い間に人生の栄華が消えてしまうことのたとえとして「一場春夢」という四字熟語が用いられます。「一場」には「その場限り」「短い間」という意味があり、「春夢」を加えてその場限りの、短いひと時だけに見る春の夜の夢のようにはかない栄華を表していることがわかるでしょう。

「一場春夢」の語源は?

次に「一場春夢」の語源を確認しておきましょう。「一場春夢」という四字熟語の出典は盧延譲の「李郢端公を哭す(りえいたんこうをこくす)」という唐代に書かれた漢詩です。北宋の趙令畤が編纂した『侯鯖録』(全八巻)という唐や宋の時代を中心とした詩・詞・文章等を集め解説した本の巻七に収録されています。漢詩の原文は以下の通りです。

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