国語言葉の意味

「両成敗」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

「両成敗」の使い方・例文

「両成敗」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1. 近年、振り込み詐欺が大きな社会問題になっていますが、電話をかけてだます役を隠語で掛け子(かけこ)、実際にだました被害者の銀行預金口座から現金を引き出す役割を受け子(受け子)と呼びますが、どちらも凶悪な犯罪であり、両成敗の視点から重い罪が課せられる。

2.如何(いか)なる事情があったと自弁しようが、両成敗は武士のならい。いさぎよく結果を受け入れ、規定に基づきただちに戦闘を停止せよ。

「両成敗」は関わった両者が同様に責めを負うという規定ですから、結構厳しい法規だったと言えるでしょう。

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「喧嘩両成敗」といって最初に思いつくのは、やはり「忠臣蔵」(ちゅうしんぐら)だろう。時は江戸時代。最も華やかな元禄時代に事件は起こったんだ。赤穂藩(あこうはん)の親方、浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)は、幕府の行事や神事を取り行うしつけや所作(しょさ)を身につけるために吉良上野介(きらこうずけのすけ)の指導を受けることになったと言われている。

しかし、この吉良上野介、生徒である浅野内匠頭に意地悪をしたり、田舎者とだとバカにする態度をとっていた。事実かどうかはわからないが少なくとも浅野内匠頭は、吉良さんに対して怒りを持ち、我慢に我慢を重ねてきて頭にきていた。ある日、江戸城に参上することになった浅野内匠頭、城内の「松の廊下」で、普段から恨みに思う吉良上野介が誰かと立ち話をしているのを目撃したんだ。そのとき、浅野内匠頭はブチ切れて刀を抜き吉良に振り下ろした。途中で止められたため内匠頭は吉良のとどめをさせなかったが内匠頭は即日、切腹を命じられ、一方の吉良はおとがめなし。喧嘩両成敗のルールに反した幕府の裁きに立ち上がったのが忠臣蔵の物語なんだ。

「両成敗」の類義語は?違いは?

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それでは、「両成敗」の類義語を見ていきましょう。

「どっちもどっち」

「両成敗」は、「事を起こした双方を同様に罰すること」でしたが、「両方とも同じくらいに悪い」、あるいは「どちらか一方が悪いとは言い切れないこと」を表現する言葉に「どっちもどっち」があります。「どっちもどっち」は、双方になんらかの非があると考えられる場合に使われる言葉ですが、「両成敗」のように実際に両者を処罰するというよりは、「どっちもどっち」は子どもの兄弟げんかが起きたような場合にお母さんが両方をなだめるような場合に使われる言葉でもあるのです。

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