この記事では「両成敗」について解説する。

端的に言えば両成敗の意味は「両者を罰する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好きで歴史好き、名古屋出身で6年間のライター経験を持つeastflowerを呼んです。一緒に「両成敗」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/eastflower

今回の記事を担当するのは語学好きで英語、中国語が得意な6年目のライター、eastflower。「両成敗」の言葉の起源やどんな場面で使えるのかをわかりやすく解説していく。

「両成敗」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「両成敗」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「両成敗」の意味は?

まずは「両成敗」の辞書の意味から見ていきましょう。

1. 事を起こした両方を、理非を問わず、同様に処罰すること。「喧嘩両成敗」
出典: 日本国語大辞典(精選版)「両成敗」

2. けんかや争いをした者を、理非を問わないで双方とも処罰すること。戦国時代の分国法にみられ、江戸時代にも慣習法として残っていた。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「喧嘩両成敗」

「両成敗(りょうせいばい)」の「成敗」は、「処罰すること」「罪人などを斬罪すること」、「こらしめること」の意味です。「両成敗」とは辞書に記載されている通り「争いごとをした両者を罰すること」という意味になります。

「両成敗」の語源は?

次に「両成敗」の語源を確認しておきましょう。
現代の民主主義の世の中では裁判が開かれ客観的に罪であるか否かが採決されますが、争いを起こした両者を処罰するという時代もありました。

武家の棟梁(とうりょう)である足利将軍家(あしかがしょうぐんけ)が武家のリーダーとしての統治力が弱まったことを契機に戦国時代に突入していった時代にできた用語だと考えられています。領地を守り、拡大するために戦国大名たちは武装し、強大な軍隊を持つために領地内の規律や法律を厳しくし、年貢などを厳しく取り立てるようになっていきました。犯罪が増えないように規律に違反した者には厳しく処罰を与えるようになっていったのです。そんな中で生まれたのが喧嘩(けんか)を引き起こした者には、理由に関わらず両者を罰する「喧嘩両成敗」の仕組みができていきました。

\次のページで「「両成敗」の使い方・例文」を解説!/

「両成敗」の使い方・例文

「両成敗」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1. 近年、振り込み詐欺が大きな社会問題になっていますが、電話をかけてだます役を隠語で掛け子(かけこ)、実際にだました被害者の銀行預金口座から現金を引き出す役割を受け子(受け子)と呼びますが、どちらも凶悪な犯罪であり、両成敗の視点から重い罪が課せられる。

2.如何(いか)なる事情があったと自弁しようが、両成敗は武士のならい。いさぎよく結果を受け入れ、規定に基づきただちに戦闘を停止せよ。

「両成敗」は関わった両者が同様に責めを負うという規定ですから、結構厳しい法規だったと言えるでしょう。

「両成敗」の類義語は?違いは?

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それでは、「両成敗」の類義語を見ていきましょう。

「どっちもどっち」

「両成敗」は、「事を起こした双方を同様に罰すること」でしたが、「両方とも同じくらいに悪い」、あるいは「どちらか一方が悪いとは言い切れないこと」を表現する言葉に「どっちもどっち」があります。「どっちもどっち」は、双方になんらかの非があると考えられる場合に使われる言葉ですが、「両成敗」のように実際に両者を処罰するというよりは、「どっちもどっち」は子どもの兄弟げんかが起きたような場合にお母さんが両方をなだめるような場合に使われる言葉でもあるのです。

\次のページで「「両成敗」の対義語は?」を解説!/

「両成敗」の対義語は?

次に「両成敗」の対義語を見ていきましょう。

「疑わしきは罰せず」

「両成敗」が「理非を問わずに事をおこした両方を処罰する」という考え方であるのに対して、現代社会では「人権の尊重」の考えに基づき、刑事訴訟(けいじそしょう)においては「疑わしきは罰せず」という考え方が採用されています。

「疑わしきは罰せず」は被告人が間違いなく犯行を実施したことが検察官によって証明されない限り有罪とは認められず罰せられることはないという制度のことです。過去には実際に犯行を行っていないのに罰せられた冤罪(えんざい)が後になってわかったケースもあり、捜査や証明は慎重に行われなければならないというのが現在の主流になっています。

「両成敗」の英訳は?

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次に「両成敗」の英訳を見ていきましょう。

「It takes two to tango」

「両成敗」の英訳として、しばしば「It takes two to tango」という表現が使われます。

「It takes two to tango」の「tangotˈæŋgoʊ)、タンゴとは、社交ダンスの中でも人気のダンスのひとつで、タンゴはパートナーと二人で踊るものです。

「It takes two to tango」は、直訳すると「タンゴを踊るのには二人必要だ」、「ひとりではタンゴは踊れない」という意味であり、そこから派生して「片方だけに責任があるわけではない」「両方に責任がある」という意味で使われるようになりました。ですから、「両成敗」という言葉を英語で表現したいときに、「It takes two to tango」を使うとちょっとオシャレかもしれませんね。

「両成敗」を使いこなそう

この記事では「両成敗」の意味・使い方などを見てきました。「両成敗」は「事を起こした両方を同様に処罰すること」でしたね。

人の数だけ考え方や取る行動はあるわけで、意見や考え方の違いから衝突や摩擦やけんかが起きることは誰でもが普段の生活の中で体験することですね。現代社会では理由もなく関わった両者が同じに処罰を受けるという場合は多くはありませんが、摩擦が起きないように偏見を持たず広く多くの考え方を受け入れようとする態度は必要なのかもしれませんね。

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国語言葉の意味

「両成敗」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「両成敗」について解説する。

端的に言えば両成敗の意味は「両者を罰する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好きで歴史好き、名古屋出身で6年間のライター経験を持つeastflowerを呼んです。一緒に「両成敗」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/eastflower

今回の記事を担当するのは語学好きで英語、中国語が得意な6年目のライター、eastflower。「両成敗」の言葉の起源やどんな場面で使えるのかをわかりやすく解説していく。

「両成敗」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「両成敗」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「両成敗」の意味は?

まずは「両成敗」の辞書の意味から見ていきましょう。

1. 事を起こした両方を、理非を問わず、同様に処罰すること。「喧嘩両成敗」
出典: 日本国語大辞典(精選版)「両成敗」

2. けんかや争いをした者を、理非を問わないで双方とも処罰すること。戦国時代の分国法にみられ、江戸時代にも慣習法として残っていた。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「喧嘩両成敗」

「両成敗(りょうせいばい)」の「成敗」は、「処罰すること」「罪人などを斬罪すること」、「こらしめること」の意味です。「両成敗」とは辞書に記載されている通り「争いごとをした両者を罰すること」という意味になります。

「両成敗」の語源は?

次に「両成敗」の語源を確認しておきましょう。
現代の民主主義の世の中では裁判が開かれ客観的に罪であるか否かが採決されますが、争いを起こした両者を処罰するという時代もありました。

武家の棟梁(とうりょう)である足利将軍家(あしかがしょうぐんけ)が武家のリーダーとしての統治力が弱まったことを契機に戦国時代に突入していった時代にできた用語だと考えられています。領地を守り、拡大するために戦国大名たちは武装し、強大な軍隊を持つために領地内の規律や法律を厳しくし、年貢などを厳しく取り立てるようになっていきました。犯罪が増えないように規律に違反した者には厳しく処罰を与えるようになっていったのです。そんな中で生まれたのが喧嘩(けんか)を引き起こした者には、理由に関わらず両者を罰する「喧嘩両成敗」の仕組みができていきました。

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