この記事では「謬見」について解説する。

端的に言えば謬見の意味は「誤った考え方」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元国語科教員のminを呼んです。一緒に「謬見」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/min

高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターを目指して勉強中。

「謬見」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「謬見」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「謬見」の意味は?

「謬見」には、次のような意味があります。

びゅう‐けん〔ビウ‐〕【×謬見】

まちがった考えや見解。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

難読漢字として頻出の「謬(びゅう)」という漢字が使われ、「びゅうけん」という読みます。まずは読み方から間違えないように覚えましょう。意味は辞書からの引用の通り「間違った考え」「誤った見解」と、とてもシンプルです。後から説明する熟語の構成を読んでもらうと、より覚えやすくなると思います。

「謬見」の熟語の構成は?

では、「謬見」という熟語を構成している漢字を詳しく見てみましょう。

」という漢字は、「言(ごんべん)」と「翏(りょう)」という字がセットになっています。「翏」はもともと「からみつく」「もつれる」などの意味を持っていたので、「言葉がもつれて間違えてしまう」ということから「謬」が「誤る」という意味を持つようになったのです。

そして「見」は「見解」「意見」というように、物の見方や考え方・思想という意味を持っています。「謬見」はそんな2語が合わさった熟語で「間違った考え」「誤った見解」という意味を為しているのです。

「謬」はさまざまな熟語の中で使われる漢字ですが、ほとんどが「誤った」という意味で解釈できます。この機会にしっかりと覚えておきましょう。

\次のページで「「謬見」の使い方・例文」を解説!/

「謬見」の使い方・例文

「謬見」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.政府には、国民の謬見を正す努力をする責任がある。
2.トップが謬見を持っている組織はいずれ破綻するだろう。
3.彼からの指摘をヒントに、自分の謬見に気が付くことができた。

前提として、「謬見」には「見解」の前に「間違った」「誤った」という意味が付随しています。つまり、正しい・正しくないに関わらない単なる「考え方」「見解」という意味では使うことができません。自分あるいは誰かの見解が「誤っている」と確証を持って判断できる場合にだけ使うようにしましょう。

また、名詞の熟語であり、そのまま動詞としては使用することができません。動詞的に用いたいときは2のように「謬見を持つ」など、動詞を補う必要があるので、そちらにも注意してください。

「謬見」の類義語は?違いは?

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「謬見」には、同じ漢字を使用した熟語や似たような意味の類義語がいくつか存在します。そのうち、微妙な意味の違いがあるものはその違いも説明しますので、合わせてチェックしてみてください。

その1「謬想」

「誤った」という意味の「」と「」で構成された熟語で、文字通り「誤った考え」という意味を持っています。「謬見」とほとんど意味が一致する同義の言葉です。

その他にも「謬説(誤った説)」や「謬計(誤った計画・考え方)」など、「謬」はさまざまな漢字とセットになりますが、どれも「誤った」と解釈することで意味を理解することができます。こうした関連語は「謬」の意味を理解しておくことで太刀打ちできるので、そこだけは忘れないようにしておきましょう。

\次のページで「その2「誤解」」を解説!/

その2「誤解」

誤解」は「意味を取り違えること」「間違った理解をすること」「思い違い」という意味です。「謬見」「謬想」よりもはるかに耳にする機会が多い言葉ですね。

さらに具体的に意味を説明すると、「誤解」は「事実や相手の言動の意味、真意を間違って認識すること」を指します。「誤解」の場合は「認識を誤る」、「謬見」の場合は「誤った考え方・見解」、というように、似た意味でも微妙に違いがありますので、理解しておきましょう。

その3「誤謬」

「謬見」と同じ「謬」の漢字が使われた熟語です。熟語の構成の部分で説明したように、「謬」は「誤った」という意味があるため、「誤謬」は「あやまり」「間違い」という意味になります。

意味の違いとしては「謬見」には「見解」という意味が含まれていることです。それぞれの熟語の漢字を見るとわかる通り、「誤謬」は構成するどちらの漢字も「誤り」という意味しかないのに対し、「謬見」には「見解」という意味を持つ漢字を含むので、そこに意味の違いが生まれています。

同じ漢字を使う熟語であり、類義語であるものの、全く同じ意味ではありませんので、注意しましょう。

「謬見」の対義語は?

「誤った見解」という意味の「謬見」の対義語は、「正しい考え方」になります。具体的にはどんな単語があるか、確認してみましょう。

謬見の対義語「正論」

正論」は「道理にかなった正しい意見・議論」のことを指します。「正しい」というだけでなく「意見」という意味まで含まれているので、「謬見」の対義語としてピッタリの表現ですね。

ちなみに「無謬(誤りが無い)」という熟語も存在しています。「見解」という意味までは含まないため、「謬見」の完全な対義語とは言い難いですが、合わせて覚えておくといいかもしれません。

「謬見」の英訳は?

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最後に「謬見」を英訳する場合の表現を紹介します。

謬見は英語で「fallacy」

「誤った考え方」という意味の単語として「fallacy」という名詞があります。「考え方」だけではなく「信仰」「推論」など、誤っている対象となるものは、文脈に応じて幅広く対応することができる単語です。

以下に例文を用意しましたので、合わせて確認してみてください。

\次のページで「「謬見」を使いこなそう」を解説!/

We must explode his fallacy.
彼の謬見は私たちが打破する必要がある。

He don't realize his fallacy still .
彼は今でもまだ自分の謬見に気づいていない。

「謬見」を使いこなそう

この記事では「謬見」の意味・使い方・類語などを説明しました。

まずは「びゅうけん」という読み方から覚えておきましょう。類義語で紹介した「誤謬」もよく入試で出題されるので、合わせて覚えておくと良いでしょう。意味についても一見難しい熟語のようにも見えますが、熟語の構成の部分で紹介した「謬」の漢字の意味が理解できれば怖くありません。

難しそうな熟語でも、熟語を構成している漢字の成り立ちから調べてみるという方法もあります。行き詰まった時はこうした手段も使いながら、語彙力の向上を目指していきましょう。

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国語言葉の意味

「謬見」の意味や使い方は?例文や類語を元国語科教員がわかりやすく解説!

この記事では「謬見」について解説する。

端的に言えば謬見の意味は「誤った考え方」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元国語科教員のminを呼んです。一緒に「謬見」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/min

高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターを目指して勉強中。

「謬見」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「謬見」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「謬見」の意味は?

「謬見」には、次のような意味があります。

びゅう‐けん〔ビウ‐〕【×謬見】

まちがった考えや見解。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

難読漢字として頻出の「謬(びゅう)」という漢字が使われ、「びゅうけん」という読みます。まずは読み方から間違えないように覚えましょう。意味は辞書からの引用の通り「間違った考え」「誤った見解」と、とてもシンプルです。後から説明する熟語の構成を読んでもらうと、より覚えやすくなると思います。

「謬見」の熟語の構成は?

では、「謬見」という熟語を構成している漢字を詳しく見てみましょう。

」という漢字は、「言(ごんべん)」と「翏(りょう)」という字がセットになっています。「翏」はもともと「からみつく」「もつれる」などの意味を持っていたので、「言葉がもつれて間違えてしまう」ということから「謬」が「誤る」という意味を持つようになったのです。

そして「見」は「見解」「意見」というように、物の見方や考え方・思想という意味を持っています。「謬見」はそんな2語が合わさった熟語で「間違った考え」「誤った見解」という意味を為しているのです。

「謬」はさまざまな熟語の中で使われる漢字ですが、ほとんどが「誤った」という意味で解釈できます。この機会にしっかりと覚えておきましょう。

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