
「落とし前」の使い方・例文
「落とし前」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.おかげで損害を受けた。この落とし前はどうしてくれるつもりだ。
2.落とし前をつけるまで、ここから帰さないからな。
3.あいつをチームから外すことで落とし前はついた。
「落とし前」は必ず「落とし前をつける」という言いうフレーズで使われます。いずれの例文も日常生活ではほとんど使われることがなく、ヤクザ映画やアニメ動画などでよく聞かれるセリフですね。どの例文も、失敗や不祥事に対してどう後始末をつけるのかと言ったことの問いかけというよりは、むしろ脅しととらえることができます。日常生活では言われたくない言葉ですし、使うのも控えたい言葉ですね。

ここまで「落とし前」の意味や、語源や例文について見てきた。
「落とし前」は、映画やアニメの世界で使われることが多く、日常生活ではほとんど使われることはない。日常生活で使われる場合は、その筋の人から脅されている場合か、上司からこっぴどく叱られる場合か、友達とふざけて言い合っている場合が考えらる。いずれにしても相手を威嚇してしまう言葉なので通常は使うのがはばかられる言葉だな。
続いて「落とし前」の類義語や対義語について見てみよう。
その1「けり」
「けり」とは、もっぱら「けりをつける」というフレーズで使われます。「もめごとなどの決着をつける」という意味です。「落とし前をつける」に比べてやや穏やかな響きがあります。そのためいろんなシーンで使われ、特にビジネスシーンでは「仕事の決着をつける」といったように、また、勉強のシーンでも「この難問にけりをつけたい」なのと使われるのです。さらに、自分自身に対しても「進学の悩みにけりをつける」といったように使われます。
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