国語言葉の意味

「食い下がる」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

「食い下がる」の使い方・例文

「食い下がる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。間違った使い方も紹介しますね。

1.肉食動物が獲物に執拗に食い下がる姿を実際に見られるなんて、お願いして連れてきてもらった甲斐があったよ。これこそ自然界における強者と弱者の命のやり取りだ。
2.そのレスラーは勝負の結果に納得がいかないようで、レフェリーに食い下がり、判定をやり直すよう要求し続けた。
3.小さな身体から食い下がって出し投げを決めるのが、なんといってもこの力士の見どころなのよ。
4.正面から攻撃される前に後退するのが利口だな。食い下がりたくはなかったが、ここでオレはおさらばだ。

1の例文の「食い下がる」は、物理的に食いついて離れないという意味です。自然界において、野生動物がおりなす弱肉強食のルールは不変のもの。獲物に食らいついたらもう離さない必死の姿は、ある意味当たり前、自然の姿といえます。

2の例文の「食い下がる」は、一番よく使われる用法です。あきらめずにねばって、なんとか判定をくつがえそうとする姿が想像できますね。

3の例文は、相撲界においての「食い下がる」です。「食い下がり」の体勢を取ることを、動詞形で「食い下がる」と使います。

4の例文は、「食い下がる」を間違って使っている例です。「下がる」の語感によるものか、「引き下がる」のように「あきらめる」「身を引く」という意味と思い込んでいる人も多いよう。「食い下がらないで頑張って」なんて否定形で使われるとますます混乱しますが、「あきらめないで」と伝えたいのなら正しくは「食い下がって頑張って」ですよ。

「食い下がる」の類義語は?違いは?

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「食い下がる」の類義語には「食らいつく」があります。

「食らいつく」

「食らいつく」には、物理的に「食いつく」意味のほか、「しがみついて頑張る」「差をつけられないようにする」という意味があります。「強豪チームの怒涛の攻撃にも食らいついて味方ゴールを守る」という文章は「強豪チームの怒涛の攻撃にも食い下がり、味方ゴールを守る」と言い換えても、似た意味の表現になりますね。どちらも「負けないようにねばって頑張る」姿勢を感じられます。

「食らいつく」は「食いつく」でも同じ意味をあらわしますが、「食いつきが良い」のように「食いつく」のみがしっくりくる使い方も。「興味をもつ」という意味ですね。「食らいつきが良い」は違和感があるものの意味は通じますが、「食い下がりが良い」とは絶対に使いません。

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