
The curtain falls.
「幕が下りる」
その2「headquarters」
「帷幄」の「本陣、本営」という意味を英語に訳すと「headquarters」となります。「本部、本営、司令部、本署、本社、本局」という意味です。同じ意味の英単語で「general staff」というものもあります。あわせて押さえておきましょう。
The general commanded him to report to headquarters.
「将軍は彼に司令部へ出頭しろと命じた。」

元首へ上奏する事項は、軍の作戦事項のこともあれば統治に関することもある。明治憲法においてはこの上奏権を、軍事事項と統治に関する事項で別々に制定されていたんだ。これは明治憲法が参考にしたドイツ帝国(プロイセン王国)において制度化されていたことに由来する。ちなみにプロイセン憲法は、軍事事項と統治に関する事項で上奏権を別々に制定した最初の憲法だと言われているんだ。
「帷幄」を使いこなそう
この記事では「帷幄」の意味・使い方・類語などを説明しました。
「帷幄」は漢字こそ難しく見慣れない言葉ですが、軍の本陣や作戦本部、本営を囲った「幕」だということがわかりました。時代劇や大河ドラマの合戦シーンで見かけたら、これが「帷幄」か!と納得してみてくださいね。