1.彼はプールの水面から顔を出すために、もがいていた。
2.受験勉強中は、予備校の上級クラスに入るために必死にもがいた。
1の例文では、身体的に厳しい状況を脱するために「もがく」さまを表しています。この場合、水の中なので「泳ぐ」ことができれば、「もがく」ことはないです。しかし、そこまで効率的に手足を動かすことができていないことが表されています。
また2の例文では、「受験勉強」という社会的競争の渦中にあって、「もがく」様子です。わからない問題などをひとつひとつ潰していくようにして、勉強を進めていき、何とか上位についていこうと頑張って勉強していることを表しています。しかし、こちらもすいすい難問を解いているわけではなく、苦労をしているので「もがく」です。
「もがく」の類義語は?違いは?
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「身体的もしくは、精神的、社会的に苦しい状況を何とかしようとする」ことを表している「もがく」という言葉。対義語としては「あがく」「悪あがき」「悪戦苦闘」といった言葉が挙げられます。
「あがく」は「状況を打開するために必死になって努力する」という意味のフレーズ。一方で「悪あがき」は「しても仕方がないことを試してみる」という意味であり、これは状況を打開するのが難しいときに使われる言葉です。「悪戦苦闘」は「厳しい状況の中でも、必死に努力すること」を表しています。
それぞれ、「状況を打開するためにもがく」ような意味合いですが、実際に状況が打開できる希望が残っているのかどうか。その可能性によって使い分けていく必要があります。
その1「あがく」
「あがく」には「手足を動かしてもがく」や「活路を見出そうと努力する」などの意味があります。かなり「もがく」と用法が近い言葉です。違いとしては「ふざける、いたずらをする」という意味も持っているということになります。
また、「もがく」については「社会的、精神的困難」に対して主に「いらだったり、あせる」ようなさまを表していますが、「あがく」については「活路を見出そうと努力する」意味合いが強いです。よって、「もがく」よりも「あがく」のほうが、状況の打開に向けてプロセスに近いといえます。
相手より少しでも良い結果を出して、ランキングを上げようとあがいた。
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