この記事では「もがく」について解説する。

端的に言えばもがくの意味は「もだえ苦しみ、手足を動かす、いらだつ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
放送局の制作現場の最前線で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「もがく」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「もがく」の意味・使い方まとめ

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それでは早速「もがく」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「もがく」の意味は?

「もがく」には、次のような意味があります。

1.もだえ苦しんで手足をやたらに動かす。あがく。

2.事態をなんとかしようとあせる。いらだつ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「もがく」

まず「もがく」には「もだえ苦しんで、手足をやたらに動かす」という意味があります。例えば、泳ぐのが苦手な人が海やプールに投げ出されてしまったようなときに、きれいな動きではなく手足を動かして何とか溺れないようにしようとするような状態です。自分の力で打開するには難しいような、厳しい状態を表しています。

そして、もう一つが「事態を何とかしようとあせる」という意味です。一つ目の意味では、身体的に厳しい状況にあることがうかがえますが、もう一つは精神的、社会的に追い込まれた状況を打開しようとして奔走するような状況を表しています。

どちらにしても、厳しい状況に追い込まれた中で何とかしようと必死な状況です。

「もがく」の使い方・例文

「もがく」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「もがく」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.彼はプールの水面から顔を出すために、もがいていた。

2.受験勉強中は、予備校の上級クラスに入るために必死にもがいた。

1の例文では、身体的に厳しい状況を脱するために「もがく」さまを表しています。この場合、水の中なので「泳ぐ」ことができれば、「もがく」ことはないです。しかし、そこまで効率的に手足を動かすことができていないことが表されています。

また2の例文では、「受験勉強」という社会的競争の渦中にあって、「もがく」様子です。わからない問題などをひとつひとつ潰していくようにして、勉強を進めていき、何とか上位についていこうと頑張って勉強していることを表しています。しかし、こちらもすいすい難問を解いているわけではなく、苦労をしているので「もがく」です。

「もがく」の類義語は?違いは?

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「身体的もしくは、精神的、社会的に苦しい状況を何とかしようとする」ことを表している「もがく」という言葉。対義語としては「あがく」「悪あがき」「悪戦苦闘」といった言葉が挙げられます。

「あがく」は「状況を打開するために必死になって努力する」という意味のフレーズ。一方で「悪あがき」は「しても仕方がないことを試してみる」という意味であり、これは状況を打開するのが難しいときに使われる言葉です。「悪戦苦闘」は「厳しい状況の中でも、必死に努力すること」を表しています。

それぞれ、「状況を打開するためにもがく」ような意味合いですが、実際に状況が打開できる希望が残っているのかどうか。その可能性によって使い分けていく必要があります

その1「あがく」

「あがく」には「手足を動かしてもがく」や「活路を見出そうと努力する」などの意味があります。かなり「もがく」と用法が近い言葉です。違いとしては「ふざける、いたずらをする」という意味も持っているということになります。

また、「もがく」については「社会的、精神的困難」に対して主に「いらだったり、あせる」ようなさまを表していますが、「あがく」については「活路を見出そうと努力する」意味合いが強いです。よって、「もがく」よりも「あがく」のほうが、状況の打開に向けてプロセスに近いといえます。

相手より少しでも良い結果を出して、ランキングを上げようとあがいた。

\次のページで「その2「悪あがき」」を解説!/

その2「悪あがき」

「悪あがき」は「やっても効果のないことなどをあせってやること」という意味の言葉です。状態としては「もがく」と変わらないですが、大きな違いとしては「悪あがき」の場合は、明らかに「状況を打開できない」ということになります。

「もがく」は、まだ状況を打開しようとした結果、成功する可能性が残されていますが、「悪あがき」は残念ながらこの時点で打開は不可能という意味です。ですので、「悪あがき」と使うときには「この状況は打開できない」と断定する意味合いで使いましょう。

疑問の解決につながるようなヒントもなく、悪あがきもいいところだ。

その3「悪戦苦闘」

「悪戦苦闘」は「厳しい状況の中でも必死に努力をすること」を意味しています。近い言葉としては「孤軍奮闘」なども挙げられる言葉です。厳しい状況に置かれて苦しみながらも、あきらめることなく戦いを続けているようなさまが想像されます。

また「もがく」は自分の内面的事情に対するときにも使われますが、「悪戦苦闘」については、「実際にこなさなくてはいけないが、困難なタスク」のように、外敵要素に対して「もがく」時に使われるフレーズです。

最新機能が搭載されたパソコンを購入したものの、うまく使いこなせず悪戦苦闘する。

「もがく」の対義語は?

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「身体的、もしくは精神的、社会的に困難な状況を打開しようとする」ことを表している「もがく」という言葉。その対義語ということですから「身体的、もしくは精神的、社会的に困難な状況を打開しようとしない」という意味の言葉になります。加えて言えば、「もがく」には、どちらかといえば「不格好にも」や「焦ったり、慌てたりして」という意味合いも入っているため、そういうニュアンスは対義語にも求めたいところです。

よって対義語は「身体的、もしくは精神的、社会的に困難な状況を不格好でもなく、慌てることもなく打開しようとしない」ということになります。残念ながら、対義語としてあげられる言葉はありません

\次のページで「「もがく」を使いこなそう」を解説!/

「もがく」を使いこなそう

この記事では「もがく」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「身体的、もしくは精神的、社会的に苦しい状況を打開しようとする」ことを表す「もがく」という言葉。スマートに、要領よくというよりも「不格好に、無様に」というイメージです。最近は、「もがく」ことが無駄ととらえる向きもあるかもしれません。しかし、「もがく」ことをしているかどうかを周囲は意外と見ているものです。

時には、困難に向かって思いきり「もがく」のもいいかもしれません。

あなたのそんな姿を見て、手を差し伸べてくれる人が、きっと現れるはずです。

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国語言葉の意味

「もがく」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「もがく」について解説する。

端的に言えばもがくの意味は「もだえ苦しみ、手足を動かす、いらだつ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
放送局の制作現場の最前線で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「もがく」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「もがく」の意味・使い方まとめ

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それでは早速「もがく」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「もがく」の意味は?

「もがく」には、次のような意味があります。

1.もだえ苦しんで手足をやたらに動かす。あがく。

2.事態をなんとかしようとあせる。いらだつ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「もがく」

まず「もがく」には「もだえ苦しんで、手足をやたらに動かす」という意味があります。例えば、泳ぐのが苦手な人が海やプールに投げ出されてしまったようなときに、きれいな動きではなく手足を動かして何とか溺れないようにしようとするような状態です。自分の力で打開するには難しいような、厳しい状態を表しています。

そして、もう一つが「事態を何とかしようとあせる」という意味です。一つ目の意味では、身体的に厳しい状況にあることがうかがえますが、もう一つは精神的、社会的に追い込まれた状況を打開しようとして奔走するような状況を表しています。

どちらにしても、厳しい状況に追い込まれた中で何とかしようと必死な状況です。

「もがく」の使い方・例文

「もがく」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

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