「興る」の使い方・例文
「興る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.教授は長年、スイスで興った時計産業の歴史を研究している。
2.日宋貿易の影響は、鎌倉幕府が興ったあとの鎌倉時代にも及んだ。
3.江戸時代中期、国学や蘭学といった新しい学問が興った。
産業・国・学問と、言及しているものはそれぞれ異なりますが、どの例文にも「新しく生まれたことが盛んになる」という意味合いが入っていることが分かりますね。「興る」を「起こる」に置き換えてみるとどうでしょう?なんとなく違和感があるのではないでしょうか。
その1「繁栄する」
「繁栄」は「豊かに栄えて発展すること」を表す言葉です。「繁」の字には「植物の枝葉や株が増える」という基本的な意味合いがあります。「草木が繁(しげ)る」という使い方からも分かりますね。ここから転じて、「動物の数が増える」ことを表す「繁殖」。さらには「人の数が増えてにぎやかになる」意味を持つ言葉も表すようになりました。その代表となる言葉が「繁栄」です。
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