

俺は『名探偵コナン』が頭をよぎるが、俺と同じように「漫画やアニメで聞いたことがある」ってやつも多いだろう。俺はコナンのイメージから、「摩天楼」は高くてシャレた建物のことだろうと思っているが、それにしてもなんでこんな不思議な呼び方になったのだろうな?
「摩天楼」の意味を説明してもらうために、都会の街並みと高いところが好きなライターであるぷーやんを呼んだ。意味だけではなく、語源や使われ方についても話してもらうぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ぷーやん
webライター歴6年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。田舎暮らしだが都会が好き。仕事などで都市にいくと、5駅分くらいなら在来線には乗らずに歩くらしい。
「摩天楼」の意味は“高い建物”のこと?

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桜木先生のように、「摩天楼」のことをなんとなく高い建物だと思っている方は多いのではないでしょうか?しかし言葉の理解があやふやなままでは、いざ使おうと思ったときに不安がつきまとうもの。まずは「摩天楼」の意味と語源をみていきましょう。
辞典にみる「摩天楼」
まずは「摩天楼」が辞典でどう説明されているかを紹介します。
《skyscraper》先端が天をもこするかと思われるほどの高層建築。摩天閣。
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「摩天楼」
辞典にある通り、「摩天楼」が高い建物であるという理解は正解です。それでは次に、この言葉を使った例文を示します。
・道に迷ったら、地域を象徴する摩天楼を目印にして方角を確認するといい。
・都心には摩天楼群が林立しており、その夜景は息を飲むほどに美しい。
「摩天楼」は遠くからでも見えることが多く、道しるべに使えることも。また、昼間の都会のビル群は無機質に見えますが、夜の闇の中で照らされると命が吹き込まれたように感じられる不思議なギャップがありますね。
さて「摩天楼」の意味がわかったところで、1つ腑に落ちると今度は「なぜこんな名前がついたのか?」「“高い”とは、具体的に何m以上?」などの1歩進んだ疑問が浮かんでくるもの。高さについては次節の類義語の中で出てきますので、語源からご紹介します。
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