

中学や高校の生物では、ほとんど聞くことがないキーワードかもしれないな。厚壁組織は植物のからだを支える重要な組織だ。”からだを支える仕組み”というのは、植物が効率よく日光を浴びて光合成をするために欠かすことのできないものだ。しっかりと学んでいこう。
大学で生物学を学び、現在は講師としても活動しているオノヅカユウに解説してもらうぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/小野塚ユウ
生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。
厚壁組織とは?
厚壁組織(こうへきそしき)は、厚壁細胞が集まって構成されている組織です。
植物の茎や根の維管束に多く見られ、植物体を支えるのに重要な役割を果たしています。
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少し専門的な言葉を使うと、「機械的に支持する」とか「機械的な強度を与える」などと表現されるな。
厚壁組織をつくっている厚壁細胞は、その名前の通り、厚い壁をもっている細胞です。
ここでいう「壁」というのは、細胞壁のこと。厚壁組織は、その細胞壁に大きな特徴がある細胞ですので、細胞壁について少し詳しく学んでおきましょう。
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