国語言葉の意味

「肉薄」の「肉」と「薄」って何?意味・使い方・類義語などを日本放送作家協会会員がわかりやすく解説

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「肉薄(にくはく)」について解説する。
端的に言えば、肉薄の意味は「すぐ近くまで追い迫ること」だ。「身をもって敵地に迫る」というのが本来の意味のようだが、ビジネスシーンや日常でも活用することができる言葉だ。
日本放送作家協会会員でWebライターのユーリを呼んだ。「肉薄」の意味をチェックし、例文や類義語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ユーリ

日本放送作家協会会員。シナリオ、エッセイをたしなむWebライター。時代によって変化する言葉の面白さ、奥深さをやさしく解説する。

「肉薄」の意味・使い方

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さっそく「肉薄」の意味と語源を確認し、例文で使い方を見てきましょう。「肉薄」は「にくうす」と読むこともできます。「にくうす」と読む場合は「肉が薄いさま」という意味ですが、ここでは「にくはく」について解説しますよ。

「肉薄」の意味

まず、辞書で「肉薄」の意味をチェックしましょう.

1.身をもって敵地などに迫ること。
2.競争などで、すぐ近くまで追い迫ること。
3.鋭く問い詰めること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「肉薄/肉迫」

「肉薄」は「肉迫」とも書きます。辞書を見ると3つの意味が書いてありますね。1は「身をもって敵地などに迫ること」、2は「競争やスポーツなどで、僅差になること」、3は「鋭く問い詰め真相や真実に迫ること」という意味です。いずれも相手のすぐ近くまで迫るという意味あいですね。なぜ「肉」と「薄」でこのような意味になるのでしょう。

1.動物の皮膚の下にあって骨に付着している柔らかい部分。主に筋肉から成る。
2.食用にする動物の筋肉や脂肪の部分。特に、鳥獣のそれをいう。
3.果物などの、皮と種子の間にある部分。果肉。
4.精神に対する人間のからだ。肉体。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「肉」より抜粋

1.厚みが少ない。
2.数量などが少ない。乏しい。
3.真心に欠ける。心がこもっていない。
4.迫る。近づく。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「薄(はく)」

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