

端的に言えば有用性の意味は「どれだけ役に立つか」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は広報担当者としての経験を持つライター「井上 樹」を呼んだ。一緒に「有用性」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/井上 樹
“広報担当者”としての顔を併せ持つライター。「単語の意味レベルでも、誤った情報は発信しない」をモットーにしている。今回は「有用性」について分かりやすく解説していく。
「有用性」の意味は?
「有用性」の「有用」には、次のような意味があります。
役に立つこと。また、そのさま。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「有用」
「有用性」は「ゆうようせい」と読み、冒頭で桜木さんが説明したように、「どれだけ役に立つか」という意味合いがあります。「役に立つ」という意味の「有用」に、物事の性質や傾向を表す「性」がつき、「役に立つ傾向」という意味になるわけですね。
一般的に人や物を対象として、役に立つ度合いなどを示す場合に使われます。
また、医療の現場でもよく見かける言葉です。薬の開発を行う際など、臨床試験を繰り返すことで有用性が高いかどうかを見極めることから「臨床的有用性」と呼ばれることもあります。
「有用性」の具体的な使い方は、後で例文を紹介しますね。
「有用性」の使い方・例文
「有用性」は、実際にはどんな使われ方をするのでしょうか。以下の例文を見ながら、理解していきましょう。
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