理科生態系生物

とくに覚えておきたい「生物分布の法則」4選!ベルクマンやアレンなどについて現役講師がわかりやすく解説します

4.フォスターの法則

フォスターの法則は、「島嶼部(とうしょぶ)では、ほかの地域に住む近縁種と比べて、大型生物は小型化し、小さな生物は大型化する傾向がある」という内容の法則です。

島嶼化ともよばれます。

島というのは、生物にとって特別な環境です。大陸に比べると生存できるエリアは狭くなり、得られる食物にも限りがあります。大型動物がこの環境で生き残るには、小さな体で食べる量を抑えた方が有利になるでしょう。小さな体の個体が生き残りやすくなり、種全体が小型化していきます。

image by iStockphoto

反対に、もともと小型の生物にとって島は、捕食者の数が限られた環境です。身を隠さなくても生き延びられる可能性が高まり、大型化していくのではないかと考えられています。

まだまだある、”生物分布の法則”

生物の分布を左右するのは、捕食者やエサの有無だけではありません。気候や地形といった地理的な条件も非常に大きな影響を及ぼします。そして、その影響が顕著にみられた結果が、今回ご紹介したような”生物分布の法則”だといえるでしょう。

今回紹介した4つの法則以外にも、生態学の世界ではいくつもの法則が知られています。ラポポートの法則、レンシュの法則、コープの法則…どれも、生物の在り方を考えるうえでとても興味深い”法則”です。ぜひご自身で調べてみてください。

1 2 3 4
Share: